ハンド紛争 IOCの仲介も…

[ 2008年1月29日 22:18 ]

 北京五輪アジア予選のやり直しで女子は韓国が勝ち、夢の舞台への出場権を獲得した。30日には男子の代表も決まるが、再予選の実施を認めないとしているアジア・ハンドボール連盟(AHF)との間で、いかに事態を収拾するかという問題が残されている。

 「中東の笛」と呼ばれ、特定のチームが有利となる疑惑判定が発端にあるこの問題だが、AHFは手続き論に置き換えて自らの正当性を主張する。大陸予選の管轄は各大陸連盟に委ねると、国際ハンドボール連盟(IHF)の規定が定めるからだ。ことし1月になって、IHFは五輪などの大陸予選を自らの管理下で実施すると通達したが、アジア予選が行われたのは昨年だ。スポーツ仲裁裁判所(CAS)での解決に消極的なのはこのためとみられる。
 IHFのムスタファ会長は「やり直し予選は上部団体であるIHF理事会の決定事項。勝者が北京五輪に出場する」とお墨付きを与える。だがAHFは昨年の予選で勝った男子はクウェート、女子はカザフスタンに出場権があるとの立場を崩さない。再びCASで争うか、国際オリンピック委員会(IOC)による仲裁が避けられそうにない情勢だ。

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2008年1月29日のニュース