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【アジア杯】伊東純也離脱、二転三転の理由 一度は残留発表も…田嶋会長「伊東選手と直接話をしていた」

[ 2024年2月2日 16:54 ]

<JFA田嶋会長会見>一連の報道を受けコメントする田嶋会長(撮影・藤山 由理)
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 サッカー日本代表FW伊東純也(30=Sランス)が2日、カタール・ドーハで開催されているアジア杯に参加中のチームから離脱することが決定した。日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長(66)が都内のJFAハウスで会見し、「森保監督と話した結果、(伊東は)アジア杯から離脱する」と発表した。

 田嶋会長は「改めて検討し、現在の状況を考えて、サッカーに集中する環境を優先して、総合的な判断で離脱ということになりました」と厳しい表情で言葉を絞り出した。

 JFAは当初、日本代表チームから1日午後1時半(日本時間午後7時半)に伊東が離脱すると発表。しかし、約6時間後の午後8時過ぎ(同2日午前2時過ぎ)に急転し、同日中には離脱しないと発表していた。

 離脱→残留から再び離脱と混乱した状況に「こちらの、何時だったんだろう…1時か2時に。そこでミーティングをしました。私も伊東選手とも話をしました。そこでしっかりと、自分はやりたいっていうことも、言ってくれたのも、確かです」と残留を望む伊東との間で、会長との直接会談を含む話し合いが続いていたという。

 二転三転したことについて「これはもう、やはりお騒がせしていることだとか、そういうことも含めて、トータルで考えたという風に、総合的に判断したということです」とした。

 また、代表メンバーが伊東の残留を希望したことも理由の一つだ。堂安律は「簡単な話じゃなくなっている。自分たちの意見も出したが、選手の意見が全て通るとも思っていないのも事実。ただ、何も言わなければ後悔すると思って言った。決定は仕方ない。二転三転の決定は“どうなってるんだ?”と思っただろうけど、僕たちはチームのことで、自分のことのように考えて意見を出し合った」と明かした。

 伊東は1月31日にデイリー新潮で昨年6月に大阪市内で同意を得ないまま性行為に及んだ疑いが報じられるとともに、大阪府警が女性2人からの刑事告訴を受理したことも判明。伊東は同日のバーレーン戦でベンチ入りしたもののプレーせず、試合後は「サッカー以外のことは駄目だと言われたので」とだけ話していた。

 一方、伊東の代理人弁護士は1日、性加害はなかったとして、虚偽告訴容疑の告訴状を大阪府警に提出し、受理された。弁護士は取材に「全くの事実無根だ」と主張。告訴状では、伊東はホテルで2人と過ごしたが、2人の話は不自然に変遷しており、物的証拠は一切存在しないとしている。府警は双方から話を聴き、慎重に調べるとみられる。

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