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【アジア杯】伊東純也離脱、選手たちは「一緒に戦いたい」と希望も…田嶋会長「納得してくれたと考えてる」

[ 2024年2月2日 16:53 ]

1月31日のバーレーン戦、ベンチスタートとなった伊東(右から3人目)
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 サッカー日本代表FW伊東純也(30=Sランス)が2日、カタール・ドーハで開催されているアジア杯に参加中のチームから離脱することが決定した。日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長(66)が都内のJFAハウスで会見し、「森保監督と話した結果、(伊東は)アジア杯から離脱する」と発表した。

 田嶋会長は「チームから連絡があり、選手たちの熱い思い、継続して戦いたいという気持ちがありましたけど、しっかり情報を集め、議論していきたいと離脱を延期したが、改めて検討し、現在の状況を考えて、サッカーに集中する環境を優先して、総合的な判断で離脱ということになりました」と厳しい表情で言葉を絞り出した。

 そして「伊東選手と森保監督は話をしてくれて、納得してこの結論に至っている」と明かし、「つい先ほど、山本(昌邦)ダイレクターから選手には説明している。それで選手たちは納得してくれたと考えています」と語った。

 選手たちは伊東について「チームメートとして一緒に戦いたいと思っていた」という。田嶋会長はそれでも「どの程度影響したかは分からないが、今の選手はみんなプロフェッショナル。あしたの試合へしっかり切り替えて臨んでくれると思っている」と語り、3日のイランとの準々決勝には集中して臨むことを期待した。

 JFAはアジア杯に参戦中の日本代表から、1日午後1時半(日本時間午後7時半)に伊東が離脱すると発表。しかし、約6時間後の午後8時過ぎ(同2日午前2時過ぎ)に急転し、同日中には離脱しないと発表していた。山本昌邦ナショナルチームダイレクターは、急転した背景について「選手たちの純也と一緒に戦いたいという強い声はあった。それも大きな要因の一つ」と説明していた。

 伊東には1月31日にデイリー新潮で昨年6月に大阪市内で同意を得ないまま性行為に及んだ疑いが報じられるとともに、大阪府警が女性2人からの刑事告訴を受理したことも判明。伊東は同日のバーレーン戦でベンチ入りしたもののプレーせず、試合後は「サッカー以外のことは駄目だと言われたので」とだけ話していた。

 一方、伊東の代理人弁護士は1日、性加害はなかったとして、虚偽告訴容疑の告訴状を大阪府警に提出し、受理された。弁護士は取材に「全くの事実無根だ」と主張。告訴状では、伊東はホテルで2人と過ごしたが、2人の話は不自然に変遷しており、物的証拠は一切存在しないとしている。府警は双方から話を聴き、慎重に調べるとみられる。

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