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【アジア杯】伊東純也のチーム離脱を改めて発表「しっかり情報を集め、総合的な判断」田嶋会長が会見で説明

[ 2024年2月2日 16:13 ]

日本代表の伊東純也
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 サッカー日本代表FW伊東純也(30=Sランス)が2日、カタール・ドーハで開催されているアジア杯に参加中のチームから離脱することが決定した。日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長(66)が都内のJFAハウスで会見し「この度、大変お騒がせしましてしまったことをお詫び申し上げます。結論から申し上げます。森保監督とも相談した結果、伊東選手はアジア杯を戦っている侍ブルーから離脱することとなった」と発表した。

 田嶋会長は「昨日の日本時間の夕方に伊東選手の離脱についてご案内した。カタールで戦っているチームから連絡があり、選手からの熱い思いの中で、継続して戦いたいという気持ちがあったとは聞いていますが、我々としてはしっかりした情報を集めて議論していきたいということで、昨晩は一時的に離脱について延期したが、本日改めて検討することとした。本日、専門家弁護士の方、さまざまな方に入っていただきMTGを行い、現在の状況を考えると、チームを取り巻く環境が騒がしいことが続くことも想定される。サッカーに集中できる環境をJFAとしてしっかりつくる必要があるということで、伊東選手のコンディションを含めて考えた上で、JFAとして総合的に判断した。今回、離脱のご案内をした後、再検討するなど皆さんには二転三転したことをお詫び申し上げたい。しっかりとチームが戦える環境をつくるということで総合的に判断した」と厳しい表情で言葉を絞り出した。

 続けて「ステークホルダー?まったくゼロではありません。こういう事件が起きて、お互いが、いろんな情報を出していたりする、パートナーへの配慮をしたのも事実です」と説明。「伊東選手と森保監督は話をしてくれて、納得してこの結論に至っている。つい先ほど、山本ダイレクターから選手には説明している。それで選手たちは納得してくれたと考えています」と語った。

 伊東の今後については「これがどう展開するかによる。それを我々は見極めていきたい」とし、チームに与える影響についてサッカーに集中できるように、残すことによりマイナスが大きいか問われると「そういうことになります」と頷いた。

 会見では一度発表した離脱を6時間後に、残す方針に転換した理由についても説明。「昨日の段階では選手たちの熱い本当に気持ちもあり、そして本人も仲間たちのサポートを得た上で、心身ともにアジア杯で戦える状況ではないのかと思った。本人とも話したら、しっかりと調整したいという気持ちも持っていた。ただ、取り巻く環境を今朝からずっとMTGしている中で彼のコンディションを含めて離脱させることが望ましいという判断にたどり着いた。森保監督は(最終的な)決断を尊重すると言ってくれました。伊東選手のコンディションもよく分かっていると思う」と再度、伊東や森保監督、弁護士らと話し合った結果を総合的に判断して出した結論だと強調した。

 JFAはアジア杯に参戦中の日本代表から、1日午後1時半(日本時間午後7時半)に伊東が離脱すると発表。しかし、約6時間後の午後8時過ぎ(同2日午前2時過ぎ)に急転し、同日中には離脱しないと発表していた。山本昌邦ナショナルチームダイレクターは、急転した背景について「選手たちの純也と一緒に戦いたいという強い声はあった。それも大きな要因の一つ」と説明していた。

 伊東には1月31日にデイリー新潮で昨年6月に大阪市内で同意を得ないまま性行為に及んだ疑いが報じられるとともに、大阪府警が女性2人からの刑事告訴を受理したことも判明。伊東は同日のバーレーン戦でベンチ入りしたもののプレーせず、試合後は「サッカー以外のことは駄目だと言われたので」とだけ話していた。

 一方、伊東の代理人弁護士は1日、性加害はなかったとして、虚偽告訴容疑の告訴状を大阪府警に提出し、受理された。弁護士は取材に「全くの事実無根だ」と主張。告訴状では、伊東はホテルで2人と過ごしたが、2人の話は不自然に変遷しており、物的証拠は一切存在しないとしている。府警は双方から話を聴き、慎重に調べるとみられる。

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