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なでしこ、運動量で豪州戦制す 課題は「枠内シュート数」

[ 2015年6月29日 09:36 ]

<オーストラリア・日本>ボレーで果敢にゴールを狙う大儀見。いかに枠内シュート数を増やせるかが準決勝以降の課題に

女子W杯準々決勝 日本1―0オストラリア

(6月28日 エドモントン)
 オランダ戦から中3日のなでしこジャパンが中5日のオーストラリアを運動量で制した。ボール支配率(%)は60―40。1次リーグのスイス戦では45%、オランダ戦では48%と相手に支配率で劣り苦戦したが、今回は試合終盤まで運動量が落ちなかった。

 セットプレーやスローインなどの試合が止まった時間を除き、実際のプレー時間を表す「アクチュアルプレータイム」が日本は35分(オーストラリアは23分)。これは準々決勝を戦った8カ国で最長。延長戦を戦ったドイツ、フランスをも上回った。優勝した前回大会のようにボールを保持して動かし、運動量で圧倒するなでしこのサッカーが戻ってきた。

 準決勝以降の課題を挙げると「枠内シュートの少なさ」だ。今回もシュート15本中、枠内は岩渕のゴールを含め3本だけ。日本の枠内率は5試合で26・4%(シュート72本―枠内19本)と8強の中で7位、4強では最低だ。

 準決勝の相手・イングランドは枠内率が40・7%(同59―24)と高く、少ないシュートで確実に枠を捉えている。日本は決定率では大差ないだけに枠内を捉えるシュート精度が勝敗の分かれ目となりそうだ。

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2015年6月29日のニュース