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効果的だった2点目「何より宮間のキックの質が完ぺきだった」

[ 2015年6月13日 17:12 ]

<女子W杯 日本・カメルーン>ロングボールを前線に入れる宮間

女子W杯カナダ大会C組 日本2―1カメルーン

(6月12日 バンクーバー)
 W杯連覇に向け、2連勝で1次リーグ突破を決めたなでしこジャパン。かつて代表MFとして2度のW杯に出場し、昨季限りで現役を引退した小林弥生さん(33=日テレ・ベレーザ育成組織アシスタントコーチ)にカメルーン戦の得点シーンについて聞いた。

 日本は前半6分、川澄の右クロスをニアサイドで大儀見がスルー、ファーサイドに詰めていた鮫島が左足で押し込んで先制した。このシーンで「大儀見があの場面でニアにいくところはさすが」とし、「大儀見は自分で押し込もうとして頭で合わせようとしたが、タイミングが合わず、足で合わせようとしたが合わなかったのか、鮫島が声を出して、それを聞いてスルーしたのかは分からないが、あの位置まで上がっていた鮫島が決めたのは素晴らしい」と評価。

 前半17分に左CKをショートコーナーでいったん川澄に預け、再度ボールを受けた宮間が右足で正確なクロスをゴール前に入れ、ファーサイドの菅沢が長身を生かして頭で決めた2点目のシーンについては「練習していたと思います」と断言した。過去の映像でカメルーンがボールウォッチャーになる傾向があるのは日本も分かっていたはずだとした上で、「普通にCKを蹴るよりワンクッション入れた」ことが得点の可能性を上げたと分析。ゴール前にフリーの選手が複数おり、「何より宮間のキックの質が完ぺきだった」とキャプテン宮間を称えた。「菅沢も得点を取れたことは自信につながったと思う」と喜んだ。

 また、多くのシュートを浴びながらも1失点に抑えた守備に関しては、特に左サイドバックとしてマッチアップした前半にエンガナムイを抑え込んだ宇津木の頑張りを高評価。「最後の最後にはスライディングして止めたり、ああいう粘りの守備がなでしこの真骨頂」と賛辞を送った。

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2015年6月13日のニュース