宮間　車いす姿で観戦・安藤への思い「心に響く試合がしたかった」

前半、２点目のゴールを決め、宮間（右）とハイタッチする菅沢

女子Ｗ杯カナダ大会１次リーグＣ組 日本２―１カメルーン

（6月12日 バンクーバー）
　２点のリードで前半を折り返したものの、終わってみれば２試合連続の１点差勝利。２連勝で勝ち点を６に積み上げ、決勝トーナメント一番乗りを果たしたなでしこジャパンだったが、主将の宮間は「途中から相手の良さを出させてしまった。課題は多い」と反省の言葉を口にした。

　前半６分、川澄からの右クロスを大儀見がスルーし、ファーサイドの鮫島が決めて先制。同１７分には宮間の左クロスを菅沢が頭で合わせて２点のリードを奪い、楽勝ムードも漂った。しかし後半は攻撃に積極性を欠き、終了間際にはカウンターから失点。それでも「得点を流れからもセットプレーからも取れたし、失点も最少だった」と前向きに試合を振り返った宮間。１次リーグ最終戦へ向けては「とにかく１位で突破したいと思っているので、チーム一丸となって準備したい」と必勝を誓った。

　この日はスイスとの初戦で左足首を骨折したＦＷ安藤が車いす姿で観戦。宮間は「彼女のためにと言うのは簡単ですけど、心に響く試合がしたかった。届いたかどうかわかりませんが、安藤選手の分まで頑張りたい」と仲間への想いを語った。