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U-23日本代表 パリ五輪1次LはD組 パラグアイ、マリ、イスラエルといずれも難敵ぞろい

[ 2024年5月4日 02:39 ]

今年3月の親善試合でU―23日本代表に勝利し試合後、場内を周回するU―23マリ代表イレブン
Photo By 共同

 8大会連続の五輪出場を決めている日本はアジア1位となり、パリ五輪1次リーグはD組に決定。前回東京五輪準決勝で敗れた、優勝候補のC組スペイン(前回銀)との同組は避けられたがパラグアイ、マリ、イスラエルといった難敵ぞろいのD組に入った。

 1968年メキシコ大会以来、56年ぶりのメダル獲得を狙う日本は五輪1次リーグで、7月24日にパラグアイ、同27日にマリ、同30日にイスラエルと対戦が決定。1次リーグでは各組上位2チームが決勝トーナメントに進出し、8月2日に準々決勝、同5日に準決勝、同8日に3位決定戦が行われ、決勝は8月9日にパリのパルク・デ・プランス競技場で開催される。なお、準々決勝に勝ち進んだ場合はC組(スペイン、エジプト、ドミニカ共和国、ウズベキスタン)の1位か2位と対戦することになる。

 24日の初戦では強敵パラグアイといきなり激突へ。パラグアイは南米予選で五輪3連覇を狙うブラジルを1―0で撃破。アルゼンチンとも3―3で引き分けるなど、南米1位で五輪切符を獲得した。チームは米MLSのインテル・マイアミでFWメッシやFWスアレスと3トップを組む21歳のFWディエゴ・ゴメスが攻撃の中心。A代表でもプレー経験がある逸材だ。他にも五輪予選には招集出来なかったブライトンの20歳FWフリオ・エンシソなどもおり、オーバーエイジ(OA)枠も含めて日本にとっては驚異となりそうだ。

 第2戦で対戦するマリとは今年3月に親善試合で1―3と惨敗。個人技、組織力ともに力の差を見せつけられてしまったが、アジア杯での戦いを通じ成長したチームで“リベンジ”を狙いたい。想定されるメンバーはウルバーハンプトンの22歳MFブバカル・トラオレやボルドーの22歳MFイスフ・シスコ、シャルケの23歳DFイブラヒマ・シセなど欧州組が多数。アフリカ予選は3位通過だったが、オーバーエイジ勢も加わればメダルが狙えそうな陣容だ。

 第3戦のイスラエルは76年モントリオール大会以来、実に48年ぶり3度目の五輪出場となるが侮れず。メンバーは昨年のU―20W杯で3位と躍進した“黄金世代”が中心。そのU―20W杯では1次リーグ第3戦で激突し、日本が1―2と惜敗。決勝トーナメントに進めず主将のMF松木玖生が涙をのんだ“因縁”がある。

 他にも同世代にはU―20W杯に参加しなかったザルツブルクの20歳MFオスカー・グルークがおり、既にA代表として10試合に出場し2得点と活躍。「イスラエルの至宝」と称されるなど期待の逸材。A代表が今年の欧州選手権出場を逃したため、五輪には出場してくる可能性が高くなった。さらにA代表からオーバーエイジの招集もしやすくなりそうだ。

 C組スペインとの対戦を回避したものの、D組は難敵ぞろい。特に初戦でいきなりパラグアイとの“大一番”が控えており、厳しい戦いが予想される。その一方で日程面では1次リーグ3戦ともナイトゲームとなったのは朗報。C組に入っていた場合、猛暑が予想される夏のパリで現地時間午後3時キックオフ予定の試合が2試合も予定されていた。さらにD組に入り第1戦と第2戦で長距離移動する必要がなくなったことも選手にとっては負担減となった。

 <男子サッカー日本代表のパリ五輪1次リーグD組日程>

・7月24日午後7時(日本時間25日午前2時)ボルドー
VSパラグアイ

・7月27日午後9時(日本時間28日午前4時)ボルドー
VSマリ

・7月30日午後9時(日本時間31日午前4時)ナント
VSイスラエル 

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