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アジア18カ国でプレーした伊藤壇 シンガポール攻略法を伝授

[ 2015年6月13日 10:36 ]

 W杯アジア2次予選を前に、アジア18カ国でプレーした経験を持つMF伊藤壇(39=ブータン1部ティンプーFC)が、日本の初戦の相手シンガポールの要注意選手にDFサフワン・バハルディン(23)を挙げた。

 シンガポールでもプレー経験がある伊藤は現地のサッカー事情について「英国領だった影響でプレミアリーグが人気で、スタイルもイングランドのようなロングボールが主体」と説明した。サフワンはシンガポール人では初めてオーストラリアのAリーグでプレー。1メートル81とセンターバックとしては一般的サイズだが、運動能力が高く抜群の跳躍力を誇る。1月から期限付き移籍で所属したメルボルンCでセットプレーから通算2得点。11日のW杯予選カンボジア戦でも2得点して4―0の勝利に貢献し、日本は警戒が必要になる。

 また、伊藤は日本と同組のカンボジアについて「ロングボール主体からつなぐスタイルにシフトしつつあるが、国内リーグのレベルは日本の地域リーグぐらい」とレベル差を強調。日本と同組ではないものの、2次予選のダークホース的存在にH組のフィリピンを挙げ「5年前ぐらいからフィリピンの血の入った選手を世界中から招集して力をつけている。母親がフィリピン人の佐藤大介は既に代表入りし、嶺岸光も代表入りが噂されている」と明かした。20歳の佐藤は浦和ユース出身のDFで、24歳の嶺岸は仙台大出身のFW。ともにフィリピン1部グローバルFCで活躍している。

 ◆伊藤 壇(いとう・だん)1975年(昭50)11月3日、北海道札幌市生まれの39歳。仙台大から98年にブランメル仙台入りし、JFL23試合に出場。翌99年にJ2昇格で改称したベガルタ仙台ではリーグ戦7試合に出場した。01年から海外に出てシンガポール、オーストラリア、ベトナム、香港、タイ、マレーシア、ブルネイ、モルディブ、マカオ、インド、ミャンマー、ネパール、カンボジア、フィリピン、モンゴル、ラオス、ブータンでプレー。ポジションはMF。利き足は右。1メートル73、71キロ。

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2015年6月13日のニュース