武藤Ｖヘッド！ＦＣ東京“多摩川クラシコ”逆転勝ちで２位浮上

Ｊ１第１Ｓ第９節 ＦＣ東京２―１川崎Ｆ

（5月2日 味スタ）
　前節３位と５位の上位対決となった「多摩川クラシコ」はホームのＦＣ東京が２―１で川崎Ｆに逆転勝ち。勝ち点を２０に積み上げて２位に浮上した。川崎Ｆは２連敗で同１４のまま。

　序盤から試合を支配した川崎Ｆは前半２１分、左サイドでＦＫを獲得するとＭＦ中村がファーサイドへボールを送る。一番遠い位置にいた大久保がヘッドで合わせてゴールネットを揺らした。大久保はこれでＪ１通算１４０得点とし、横浜ＦＣのＦＷ三浦知良（４８）を抜いて歴代単独４位となった。

　川崎Ｆは前半３２分にも同じような位置の中村のＦＫからＦＷ小林が右足でシュートを放ったが、これはわずかにゴール左へ。ＦＣ東京にほとんどチャンスをつくらせず、前半を１―０で折り返した。

　後半はＦＣ東京が再三相手ゴール前に迫り、ＦＷ武藤らが惜しいシュートを連発。同１９分には左サイドをドリブル突破した武藤を倒したとして川崎ＦのＤＦ車屋が２回目の警告で退場となり、ＦＣ東京が数的優位を得た。すると２６分、ペナルティーエリア手前で獲得したＦＫをＤＦ太田が左足で直接決めて試合を振り出しに戻すと、４２分には左ＣＫに武藤がヘッドで合わせて勝ち越しに成功。ＦＣ東京がライバル対決に逆転勝ちし、３連勝をマークした。