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深夜の列島に“ニッポンコール”!早くもメダル期待

[ 2012年7月27日 06:00 ]

ロンドン五輪サッカー男子1次リーグD組 日本1-0スペイン

(7月26日 グラスゴー)
 ロンドン五輪サッカー男子日本代表が初陣で優勝候補のスペインから金星を挙げた26日、日本各地でパブリックビューイングが行われ、歓喜に沸いた。女子代表「なでしこジャパン」の勝利に続く“グラスゴーの奇跡”に、深夜の列島は連日の歓声に包まれた。サポーターたちは44年ぶりのメダル獲得に期待を膨らませた。

 東京都渋谷区のサッカーバー「エスタディオ渋谷店」では、50人以上が総立ちになってニッポンコールを繰り返し、白星発進を喜んだ。大型スクリーンを備えた店内は女性客を中心に、仕事を終えて足を運んだサポーターで満員状態。前半に先制点を決めた瞬間、「ウオー!」の大歓声と大きな拍手が湧き起こり、興奮は最高潮に達した。

 終盤になると、日本がリードを守り切れるよう祈るようにスクリーンを見つめた。杉並区から友人と訪れたアルバイト吉田巧さん(26)は汗だくになりながら「完璧な内容。久しぶりにいい試合を見た」。青いユニホーム姿の千葉県柏市のサービス業佐々木翼さん(27)は「選手みんなの力が結集して勝てた。日本代表にありがとうと言いたい。次の試合も攻めてほしい」と期待を寄せた。

 主将のDF吉田麻也の地元、長崎市の飲食店では後援会関係者やファンの子供ら20人以上が続々と集まり、テレビに向かって声援。日本の勝利が決まると立ち上がって「マーヤ、マーヤ」とハイタッチを繰り返した。

 先制点が決まると「麻也がおとりになっとった」と吉田の動きを称えた。後半、日本が攻め込まれた場面でも吉田が相手のボールを奪うたび「よしっ」と拍手。吉田のサインが書かれた代表ユニホームを着た野口来晴さん(10)は「勝ってうれしい。吉田選手は格好良かった」。店を無料で飲み放題にした店主の松島伸一さん(45)は「一番良いのは無失点に抑えたこと。今日は100点満点」と満面の笑みを浮かべた。

 FW永井謙佑の母校、福岡市の福岡大では、そろいの白いTシャツを着たサッカー部員ら約100人がテレビ観戦。教室に青い横断幕が張られ、永井を4年間指導した同大サッカー部の乾真寛監督(52)は「彼にとって今回が初めてとなる世界の舞台。持ち味のスピードを生かしてほしい」と連勝に期待を込めた。清武弘嗣の弟でサッカー部4年の功暉さん(21)は永井とFWで組んだこともあり「兄のパスで永井さんが点を決めてくれたらうれしい」とメダルへ勝ち進むことを願った。

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2012年7月27日のニュース