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続発マラソン欠場…実業団任せのツケ?

[ 2008年8月23日 23:07 ]

 【北京五輪・マラソン】実業団が発達した日本マラソンでは長距離の強化は各チームに委ねられる。女子マラソンはシドニー、アテネと2連覇。日本陸連側は五輪代表クラスに一応のチェック体制は敷くが、実際は各陣営の指導者の報告が頼みだった。

 女子で今回、五輪連覇を狙った野口はサンモリッツで異変を訴えた。だが当初、すぐの帰国を検討した形跡はない。事態が深刻化したのは補欠が解除されたあとだった。
 大崎も「違和感がある」と報告したのは21日の北京入り前日。補欠をうんぬんする時期は過ぎていた。「再発防止へ、もっと日本陸連がチェックできる体制を整える必要がある」との声がある。一方で「金メダルを取って成功してきたシステムを簡単に否定していいのか」との声もある。高野監督は「大会後にはしっかり検証はしないといけない」と言うにとどめた。(共同)

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2008年8月23日のニュース