「鎌倉殿の13人」磯山さやか 大河初出演に重圧も「母性が出ました」「かわいい!」時政パパ退場に彩り

[ 2022年11月6日 20:45 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第42話。坂東の女(おなご)・サツキ(磯山さやか)(C)NHK
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は6日、第42話が放送され、タレントの磯山さやか(39)が坂東の女(おなご)・サツキ役で登場。大河ドラマ初出演を果たした。番組公式サイトの人物相関図で登場自体は事前に告知済みだったが、4話ぶりに再登場した北条時政(坂東彌十郎)の面倒を見る役柄と判明。時政&彌十郎のラストに彩りを添えた。

 <※以下、ネタバレ有>

 稀代の喜劇作家にして群像劇の名手・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。物語は、江戸幕府まで続く強固な武家政権樹立を決定づけた義時と朝廷の決戦「承久の乱」へと向かう。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑んだ。

 第42話は「夢のゆくえ」。忠臣・和田義盛(横田栄司)を失った3代鎌倉殿・源実朝(柿澤勇人)は、後鳥羽上皇(尾上松也)を手本として自ら裁定を下していくと決意を新たに。北条泰時(坂口健太郎)をそばに置き、自身の政を進める。一方、鎌倉における地位を盤石とした北条義時(小栗)は、のえ(菊地凛子)に勧められて執権を名乗ることを決断。未熟な実朝たちをけん制する。実朝と義時の関係がうまくいかないことに政子(小池栄子)が気をもむ中、源仲章(生田斗真)が京から戻り…という展開。

 実朝の“夢の渡宋計画”が描かれた後のラスト。泰時は平盛綱(きづき)を連れ、伊豆へ。足を痛めた祖父・時政(坂東彌十郎)を見舞う。

 第38話「時を継ぐ者」(10月2日)、「牧氏事件(牧氏の変)」により時政&りく(宮沢りえ)夫妻は伊豆へ流罪となった。

 北条館の縁側。時政は孫の訪問を喜んだ。りくは時政を置いて京へ戻ったが「いいんじゃねえか、あいつにここの暮らしは似合わねえ」。そこへ現れたのがサツキ。時政は「頼んだわけじゃねえんだかな、どうしても面倒見たいって言うんだ」「何だろうねぇ、昔から女には苦労しねえんだよなあ」。サツキの尻に敷かれているが、仲睦まじい。4人は里芋を食べながら笑い合う楽しいひと時を過ごした。

 「北条時政は、この後、78年の生涯を閉じた。鎌倉を追われてから、10年後のことである」(語り・長澤まさみ)

 磯山は08~09年、TBS「水戸黄門」にレギュラー出演。NHKの時代劇は10年、「まっつぐ~鎌倉河岸捕物控~」にゲスト出演。三谷作品は18年の舞台「江戸は燃えているか」に出演した。

 番組公式ツイッターに公開された「かまコメ(撮影直前・直後の音声コメント)」。磯山は「テレビでずっと見ているので、セットがセットじゃなく見えるんですよ。それが凄いなと思っていて、実際に見たら、こんな感じなんだと思って。細部に本物がたくさんあったりしていて、そこに感動したのと。あとはシーンがのほほんとしたシーンだったので、現場の雰囲気も凄く明るくて、皆さん凄くファミリー感がある現場だったので、私も凄く居やすかったというか、楽しい時間を過ごせました」と感想。

 役作りについては「本当に明るくてハキハキとした女性で、偉い偉くないとか関係なく、人に平等に接するような女性といいますか、そういう世話焼きの女性をイメージしていましたね」と説明。「時政さんを目の前にすると、かわいさがあふれ出していたので、会う前よりも母性が凄く出ましたね。凄く気になっちゃって、お世話したいという気持ちがあふれ出ました。今まで見ていても、テレビの前でも感じていましたけど、会うと、あの笑顔を見ると、余計に『わぁ、かわいい!』と思いましたね」と笑った。

 時政&彌十郎のラストとなる重要なシーン。「大事な最後だったので、いろんなプレッシャーもありましたけど」と重圧を打ち明けながらも「、本当にしいさんらしい最後だなと思って、うれしかったですね。そのしいさんらしさの世界観を邪魔してなければいいなと思って演じていました。2人でキャッキャキャッキャしていましたけど、本当にしいさんらしさが最後まで出ていたなと思って、そこに引っ張っていただいた感じですね」と振り返った。

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