高橋和希さん　カード売上枚数251億枚でも謙虚　イメージ崩さないよう写真撮影には消極的

高橋和希さん死去

人気漫画「遊☆戯☆王」の表紙とカードゲーム
Photo By 共同

　風間俊介（39）、津田健次郎（51）の豪華声優陣をはるかにしのぐ歓声が沸き立った。2015年8月16日の国立京都国際会館。「遊☆戯☆王」の劇中に登場するカード「M＆W（マジック＆ウィザーズ）」を使って“決闘（デュエル）”する第13回世界大会に高橋氏がサプライズで登場した際の一コマだ。

　翌16年4月の劇場版公開に合わせてスポニチは「遊☆戯☆王」新聞を発行。高橋氏もインタビューに応じてくれた。世界中で売上枚数251億枚を誇るカード枚数については「20年前の自分にこの事実を教えても信じてもらえないでしょう。ウソつくなって殴られちゃいます」と謙虚に答えていた。

　「僕はアナログというか、鉛筆で描きますね。ですから、CG（コンピューターグラフィックス）に起こしてくれるスタッフをひたすら信頼しています」

　そう仕事ぶりの一端を明かした。漫画のイメージを崩さないようにと写真撮影に積極的ではなかったが、俳優顔負けの精悍（せいかん）なマスクだ。

　漫画家になる前はゲーム会社に勤務し、スロットマシンのパネルのデザインをした。趣味は麻雀にトランプ。学生時代はテニスに親しんだスポーツマン。読者プレゼント用にサイン入り色紙をお願いすると、快く書いてくれた。気さくな人だった。