藤井棋聖「大舞台での対局楽しみ」 練習パートナーで連敗中の相手・永瀬王座との初タイトル戦前夜祭

[ 2022年6月2日 19:10 ]

棋聖戦第1局を前に開幕式に臨んだ(右から)藤井聡太棋聖、永瀬拓矢王座
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 藤井聡太棋聖(19)=王将、竜王、王位、叡王含む5冠=が永瀬拓矢王座(29)を挑戦者に迎える第93期棋聖戦5番勝負第1局の対局場検分と開幕式が2日、兵庫県洲本市であり、両対局者が出席した。「名産のたまねぎと新鮮な魚介類、対局室からの海の眺めも素晴らしく、また対局できるのを楽しみしている」。藤井は前期第2局に続く淡路島連勝へ意気込み、四段の頃から練習将棋で教わる永瀬との初のタイトル戦に「大きな舞台で対局できるのは楽しみ」と語った。

 永瀬は第87期、自身初のタイトル戦で当時の羽生善治棋聖に当地で挑んだ第1局を回想。「千日手で勝つことができた。部屋からの景色も素晴らしく、それにふさわしい将棋を」と決意表明した。

 過去の対戦成績は藤井が7勝3敗とリードする一方、最近は2連敗しており、同席した東和男八段(66)は「永瀬王座は10局中2局、振り飛車を指した。連勝中の戦型は雁木と相掛かりなので、このどちらかでは?」と永瀬の出方に注目した。

 また、藤井が継続するタイトル戦での連勝記録14がなるかどうかも話題を集めそうだ。5月24日の叡王戦第3局で羽生の歴代2位13に並んでいた。1位は大山康晴15世名人の17。

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2022年6月2日のニュース