若狭勝弁護士 東京国税局職員ら給付金詐取容疑に「国税局の現職職員を逮捕するのは並大抵のことじゃない」

[ 2022年6月2日 12:46 ]

弁護士の若狭勝氏
Photo By スポニチ

 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士(65)が2日、TBS系「ひるおび」(月~金曜前10・25)に出演。国の新型コロナウイルス対策の持続化給付金をだまし取ったとして、警視庁少年事件課が2日までに、詐欺容疑で東京国税局鶴見税務署職員の男(24)=横浜市旭区鶴ケ峰本町=ら20代の男女7人を逮捕したことに言及した。

 警視庁は、東京国税局鶴見税務署職員の男らが計約200人分に当たる計約2億円の不正受給に関与し、大半を暗号資産(仮想通貨)関連の事業に投資したとみて調べている。少年事件課によると、他に逮捕したのは東京国税局の元職員の男(24)=東京都中央区=や、大和証券の元社員の男(27)=同=ら。東京国税局鶴見税務署職員の男は虚偽の確定申告書を作成する立場だったという。同課は、グループが高校生や大学生らに「投資すれば個人事業主になるから給付金を申請できる」などと虚偽の説明をし、不正受給させたとみて調べている。

 若狭氏は「国税局の現職の職員を逮捕するってのは並大抵のことじゃない。親子による10億円詐欺どころじゃなくて現職の国税局の職員っていうことになると、政治的にも政府としても非常に大きな問題になる。国税局、あるいは国税庁としても大変な問題になるわけですから、おいそれを証拠がそれほど十分ではないと逮捕できないんですよ」と指摘した。

続きを表示

2022年6月2日のニュース