柄本時生 母・角替和枝さんの最期を知った際の心境 兄の電話に「凄い泣いたんですけど、実感なかった」

[ 2022年5月30日 15:49 ]

俳優の柄本時生
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 俳優の柄本時生(32)が30日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。母で女優の角替和枝さんの最期を知った際の心境を明かした。

 父は柄本明、母は角替さん、兄は柄本佑と俳優一家に生まれた時生。角替さんは2018年に原発不明がんのため64歳で他界したが、司会の黒柳徹子から「お母さまとの最期はどんなふうにしてお迎えになったの」と聞かれると、「僕は仕事でハワイの方に行ってまして」と明かした。

 角替さんは他界する前から闘病生活を続けており、柄本がハワイでの仕事に出かけた3日後に息を引き取ったという。出発前は「寝てましたかね。何となく、“行ってきます”ぐらい言って、ちょっと寝たきりな状態ではあったんですけど、普通に返事から何からできてた人だったので、“いってらっしゃい”みたいな感じだったと思うんです。だから、あんまり最期をみとるとかそういうことはできなかったんですけど」と話した。

 角替さんが息を引き取ったという連絡が来た時は、「実感はあると同時にちょっと分からなかったですね。泣いたんですよ。凄い泣いたんですけど、やっぱり実感なかったですね」と時生。「で、あと仕事で来てるんで、やることやらなくちゃいけないって凄い頭の中にあったのは覚えてますね」と振り返った。

 佑から電話で連絡があり、「“あのー、もしもし”って言って、何時何分まではっきり言ってくれたのを覚えてますね。“何日の何時何分に和枝ちゃんが逝ったよ。とりあえず、待ってます”って言われて。会話はしてないです」。自身は「あ、了解です。分かりました。ありがとうございます。わざわざ」と返事をしたとした。

 「ハワイにいる間に電話かかってくるっていうのは、なんかあっただろうなって言うのは思っては電話に出てましたね、僕は。覚悟はないですけど、“分かりました”という用意はしていたというか自分で」とし、「とりあえずはそれ以外に話せることが僕の気持ち的にないのでやっぱり。すぐそれだけで終わったような気がします。“何日に帰れると思うんで、何日に帰ります”とだけ言ったのを覚えてます」とも語った。

 また角替さんはたばこを吸う人だったとし、闘病中には「結構寝たきりの状態で僕のことを呼ぶんですよ。“どうした”って言ったら、持ってこいって言うんですよ」と喫煙するジェスチャーでたばこを要求されたこともあったとした。「持って行ったら、グーッと立ち上がって、立て膝立てて吸い出して。この人、最期までかっこいい人ではあるんだなと思って。なんか僕はそういう人に育てられたんだなっていう感覚でしたかね。で、(角替さんは)“ありがとう”みたい感じでうなずいて」と懐かしそうに話した。
 

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2022年5月30日のニュース