北川景子 最愛の妻役に「真っすぐな人間の愛に包まれ、癒やされ、温かい気持ちに」

[ 2022年5月30日 05:00 ]

映画「ラーゲリより愛を込めて」で夫婦役を演じる二宮和也と北川景子
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 女優の北川景子(35)が映画「ラーゲリより愛を込めて」(監督瀬々敬久、12月9日公開)で嵐の二宮和也(38)の最愛の妻役を演じる。「真っすぐな人間の愛に包まれ、癒やされ、温かい気持ちになっていただけると思います。一人でも多くの方にこの作品が届くことを願っています」と語った。

 作家辺見じゅんさんの小説が原作。第2次世界大戦後のシベリア強制収容所で生きることへの希望を強く唱え、仲間たちを励ました実在の人物・山本幡男さんを二宮が演じる。

 北川は幡男さんが思い続けた、妻のモジミさん役。第2次世界大戦中に旧満州(現中国東北部)ハルビンで離ればなれになった後、子供たちと11年間、夫の帰国を待ち続けた。

 撮影は昨年10月下旬から12月に実施。二宮とは、意外にも今回が初共演。「お会いした日からもう幡男さんでした。ああ、モジミさんはこの人を愛したのだなと、理解しました」と印象を語った。

 北川は子供たちとの家庭でのシーンや幡男さんとの若かりし頃のシーンが中心となった。モジミさんは自身の帰国後、島根県隠岐の島で生活。北川は「一歩外に出ればどこまでも続く広い海。この海も、空も、ラーゲリにつながっているだろうか、あの人もまた同じ海を、空を、見ているだろうかと思いをはせながら過ごしたのではないか」と心境を推し量りながら演じた。

 長男の顕一さんから話を聞いた瀬々監督は「小学校の先生だったが音楽と図工は苦手だった。家では料理が不得手でどこかドジ。それでも気丈に家族を守り続けた」とモジミさんの人柄を語る。「北川さんはとてもチャーミングに演じてくれました」と絶賛した。

 平野隆プロデューサーも、幡男さんがモジミさんに送った「君はこの十年間よく辛抱して闘い続けてきた。超人的な仕事だ」という言葉を引用し「まさにこの映画のラストで北川さんは超人的な仕事をしてくれた」と賛辞。北川の熱演がこの冬、人々の涙を誘う。

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2022年5月30日のニュース