春風亭昇太 「あんまり連れて行かないんですよ」弟子と距離を置く理由「落語って、教わった通りに…」

[ 2022年1月16日 16:37 ]

春風亭昇太
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 落語家の春風亭昇太(62)が15日放送のTBS系「人生最高レストラン」(土曜後11・30)に出演。弟子と距離を置いている理由を明かした。

 落語芸術協会会長にして日本テレビの国民的人気番組「笑点」の6代目司会を務めるなど、落語会で確固たる地位を築きながらも俳優としても活躍する昇太。前座時代に師匠の春風亭柳昇さん(03年死去)に「俺んち来ても、落語上手にならないからね。君は新作落語とかを書きたいんだから、もっと映画とかお芝居とかをたくさん見なさい」と言われたとし、「僕も自分の弟子を頻繁にうちに呼ぶってことはしないんですよ」と明かした。

 弟子が自分のことをどう思っているかと聞かれると、「薄っぺらいと思っていると思う」と話して笑わせた昇太。弟子へのアンケートでは昇太に直してほしいところについて、春風亭昇也からは「面白エピソードがあまりないんです。ハチャメチャなエピソードお待ちしています」とのコメントが。昇太は「あんまり連れて行かないんですよ」と日頃から交流が乏しいためとし、MCの加藤浩次に「連れて歩けばエピソードが生まれるじゃないですか」と振られると、「面倒なんでね」と渋った。

 弟子については「本当は取りたくないんだけど」と長らくとっていなかった昇太。ある時、三遊亭小遊三から「いいかげんに弟子取ったらどうなんだよ。お前だって(春風亭)柳昇師匠に弟子に取ってもらって、今があるんだから、師匠孝行だと思って取れ」言われて取るようになったという。昇太は「確かにそうだなと思ったときに(春風亭)昇々が来たんですよ。じゃあって言って取ったらいろいろ来るようになって今は大変です」。加藤から「嫌なんですか」と聞かれると、「嫌だな。僕ね、一人が好きなんですよ」と答えながらも、「これから徐々に弟子と交流するようにします」と語った。

 YOUから「週2とか決めましょうか」と提案されると、昇太は「月2でいいですか」と後ろ向きな返事。加藤から「そこの距離は置いときたいんですか」と聞かれると、昇太は「落語って教わった通りにやっちゃったらダメなんですよ」と力説。「よそのお弟子さんを見ていて、凄い似ちゃう一門があるんですよ。好きなあまり、そっくりにしちゃう人がいるんですよ。コピーって音が劣化しちゃうんですよね。だからある程度の距離は持っておきたいなと思ってるんですよ」と続けた。

 番組では弟子に聞いた、弟子になってよかったところも紹介。昇々の「いくつになっても高座に情熱的なところ。向上しようとしているところ。不満を言わず、寡黙で、背中で頑張りを見せているところ。自分の師匠は昇太以外いないと思っている」、昇也の「どんな状況でも絶対にお客様を楽しませるプロ意識。理不尽なことは絶対に言わない。お金持ちなのに庶民派。自慢できることをたくさんやっているのに、自慢話をしない。弟子になってよくなかったことを探すのが難しいぐらい、良かったことが多いです」との言葉に、昇太は「これは週に2回行かないとダメですね」と恐縮。YOUが「お願いします」と話すと、加藤は「僕はいいと思います。だってここまで慕われているんですもん」としみじみと話した。

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2022年1月16日のニュース