桂春団治 73歳にして歌手デビューも「恥ずかしい」 故横山たかしさんの自称48億円純金車いすで登場

[ 2021年12月17日 15:50 ]

故横山たかしさんの金ピカ車いすに乗って会見場に現れ、デビューシングル「大阪人情しぐれ」をアピールする桂春団治
Photo By スポニチ

 上方落語の桂春団治(73)が22日にデビューシングル「大阪人情しぐれ」「人生泣き笑い」を発売することになり17日、大阪市内で会見した。

 「恥ずかしい。それ以外にありません」。73歳での歌手デビューを率直に語ると、四代目春団治の襲名も70歳の誕生日を迎える2018年の出来事だったため「恥を忍んで四代目を襲名した。恥じることは襲名以来」と苦笑い。「定年退職してリタイアした連中を励ましたい。まだまだ生きなあかんねん、と」と同世代へ向けた応援歌に仕上がったという。

 前日、大阪府枚方市であった落語会で高座で腰を落とした際にひっくり返った。「10年前にした股関節の手術の影響だろう」と話し、一昨年に70歳で亡くなった漫才コンビ「横山たかし・ひろし」の故横山たかしさんが使っていたものを同じ所属事務所だった縁で借りられたという自称48億円の純金車いすにのせられて会見には登場。これまでも平地で転倒することが2、3度あったといい、高座は無事に務められたが右足を痛めて依然歩きづらい状況のため、この日も写真撮影の間だけ自力で立ち上がった。

 天才的話術と私生活の奔放さで「爆笑王」の異名を取った初代。自身の師匠である三代目は戦後、上方落語の復興を「四天王」として洗練された高座で支えた。大名跡は同じでも対照的な芸風。自身は高齢での襲名だったことから「“四代目は歌1曲出しただけ”。そう言われるのも面白いと思った。それなら恥を忍んで歌わせてもらおうかと」と高齢歌手デビューの経緯を明かした。

続きを表示

2021年12月17日のニュース