春風亭昇太 三遊亭円丈さん訃報に驚き「非常に残念…私が落語家になるきっかけ」

[ 2021年12月5日 15:47 ]

春風亭昇太
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 落語家の三遊亭円丈(さんゆうてい・えんじょう、本名・大角弘=おおすみ・ひろし)さんが11月30日に76歳で死去したことを受け、落語芸術協会の春風亭昇太会長(61)が5日、追悼のコメントを寄せた。

 円丈さんは11月30日午後3時5分、心不全のため死去。5日、落語協会が発表した。1964年に六代目三遊亭円生に入門。78年に真打ちに昇進し、「円丈」を襲名した。「実験落語」として独特の世界観を持つ落語を積極的に創作し、ファンを新規開拓。上方落語の桂文枝らにも影響を与えた。昨年からは落語協会理事を務めていた。

 昇太会長は「三遊亭圓丈師匠の訃報に接し驚きとともに、非常に残念に思っております。学生の頃、圓丈師匠の創作落語に触れて、その面白さに夢中になって聞きに行き、それが私が落語家になるきっかけにもなりました。斬新な設定とストーリー展開は、それまでの落語とは一線を画すまさに創作落語の革命で、その後も圓丈師匠の落語会に出演させていただく中で間近で圓丈落語に触れ、落語と格闘する姿に多くの刺激をいただきましたが、それは私一人ではなく、創作落語に挑んでいる全ての落語家はその影響を受けていると言っても過言ではありません」と大きな影響を受けたことを告白。

 最後には「創作落語の象徴的存在であった圓丈師匠の落語史に残る活動の業績を讃え、それに一歩でも近づけるように圓丈チルドレンの一人として努力したいと思っています。三遊亭圓丈師匠のご冥福をお祈りします」とした。

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