渡辺徹 大動脈弁狭窄症で手術へ、気管支炎で入院中に検査で発覚 6月予定舞台は全公演中止

[ 2021年4月28日 05:30 ]

渡辺徹
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 俳優の渡辺徹(59)が大動脈弁狭窄(きょうさく)症と診断されたことが27日、発表された。所属事務所の文学座関係者によると、渡辺は入院中で、今後手術を受ける見通し。この日、自身のブログに「関係各所の皆さまにはご迷惑をおかけいたしますが、しっかりと療養したい」とつづった。復帰時期については未定という。

 渡辺は、16日に急性気管支炎と診断されたことを発表し、出演予定だったミュージカル「アリージャンス~忠誠~」の名古屋公演を降板。その後「回復が遅れている」として大阪公演も降板していた。

 所属事務所によると、気管支炎の治療のため入院し、治療中の検査で大動脈弁狭窄症が発覚した。大動脈弁狭窄症などの循環器系の疾患には「心臓喘息(ぜんそく)」という気管支炎や喘息に似た症状が出る場合があるが、渡辺について「2つの病気が関連しているかは分からない」としている。

 治療に伴い、6月に内博貴(34)と出演予定だった舞台「ハリネズミ」の全公演中止も併せて発表された。

 渡辺は若いときから糖尿病を患い、妻のタレント榊原郁恵(61)とともに体調管理に努めてきた。事務所関係者は「年齢もありますので、本人も関係者もむしろ大事に至る前に今回発見できて良かったと思っています」と心臓の大きな症状が出る前に見つかったことを前向きに捉えている。「これから詳細な検査をしますが、手術になるでしょう。早期復帰を目指しています」と話した。

 渡辺はNHK大河ドラマ「青天を衝け」(日曜後8・00)にも出演しており、同局は収録への影響について「現在確認中」としている。

 ▽大動脈弁狭窄症 心臓から血液の出口である大動脈の弁が硬くなって開きにくくなる。出口が狭くなるため、血液を送り出す心臓に負荷がかかり、息切れ、胸痛、失神などの症状が出る。重症になると心不全を起こし命に関わる。原因は動脈硬化や先天性のものなど。手術は人工弁に置き換えたり、カテーテルを挿入し先端に付けたバルーンを膨らませ狭くなった弁を拡張させる方法などがある。

 ◆渡辺 徹(わたなべ・とおる)1961年(昭36)5月12日生まれ、茨城県古河市出身の59歳。80年文学座研究所に入所。81年日本テレビ「太陽にほえろ!」の新人刑事ラガー役でデビュー。歌手でも「約束」が大ヒット。19年から城西国際大のメディア学部特任教授を務める。長男は俳優の渡辺裕太(32)。趣味は将棋で二段の腕前。

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2021年4月28日のニュース