作家・北川悦吏子氏 橋田寿賀子さんを追悼「女でありながら戦って戦ってその場を獲得していらっしゃった」

[ 2021年4月5日 18:59 ]

脚本家の北川悦吏子氏(撮影・小笠原真紀)
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 作家の北川悦吏子氏(59)が5日、自身の公式ツイッターで、4日に急性リンパ腫のため95歳で死去した、脚本家で劇作家の橋田寿賀子(はしだ・すがこ、本名・岩崎寿賀子=いわさき・すがこ)さんを「橋田先生、ご冥福をお祈りいたします」と追悼した。

 会社員を経て89年に作家デビューした北川氏は、「30年前、私がデビューした頃、女性脚本家が一斉にデビューしていきました。それは、橋田壽賀子さんから内館牧子さんへの流れの中からの出来事と認識しています」と、当時を振り返った。さらに「女性脚本家の道をつけてくださったのは、橋田壽賀子さんだと思っています」と、女性作家のテレビ進出の立役者になった大先輩に感謝した。

 北川氏はその後、「素直のままで」、「愛していると言ってくれ」、「ロングバケーション」、「オレンジデイズ」など数々の大ヒットドラマを生み出した。橋田さんからは「私は北川さんのファンよ、オレンジデイズとか。私には書けないもの」と褒められたことがあるという。さらに「そして北川さん。テレビ局やら、プロデューサーなんかに、負けちゃダメよ、と橋田先生は仰いました。女でありながら戦って戦ってその場を獲得していらっしゃったのだなあ、と思ったことを深く覚えています」と、橋田さんの言葉を思い返すようにつづった。

 橋田さんはNHK連続テレビ小説「おしん」、大河ドラマ「春日局」、TBS系「渡る世間は鬼ばかり」シリーズなど数々のヒットドラマを生み出した。今月4日午前9時13分、急性リンパ腫のため、静岡県熱海市の自宅で死去した。

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