田中邦衛さん、最期は家族に看取られ…公の場は12年、地井武男さん「お別れの会」が最後

[ 2021年4月2日 18:38 ]

田中邦衛さん
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 映画「若大将」シリーズ、フジテレビドラマ「北の国から」などで活躍した俳優の田中邦衛(たなか・くにえ)さんが3月24日午前11時24分、老衰のため死去した。88歳。岐阜県出身。

 体力的な衰えもあって2013年暮れから事実上の引退状態にあり、横浜市内の自宅で余生を送っていた。関係者によると、最期は家族に看取られながら息を引き取ったという。

 2010年公開の映画「最後の忠臣蔵」に出演後、表舞台から遠去かっていた田中さんが最後に公の場に姿を見せたのは12年8月6日のこと。東京都港区の青山葬儀所で営まれた地井武男さんの「お別れの会」だった。代表作「北の国から」をはじめ多くの作品で共演した友を送るため、田中さんも発起人の1人として参列。「北の国から」で息子を演じた吉岡秀隆(50)のサポートを受けて祭壇の前に立ち、「おいらまだ信じられない」「会いたいよ!地井兄(にい)、会いたいよ!」と遺影に語りかけて参列者の涙を誘った。

 翌13年暮れに女性週刊誌が「俳優引退」を報じたが、夫人がテレビの情報番組に電話で対応し、「体力的に厳しい」と休業状態であることは認めつつも「引退も何も田中邦衛の人生そのものが役者ですから」と重みのある発言をしていた。

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