加藤シゲアキ「新調した気合の入ったラフな格好だった」 パーカー姿での受賞会見“背景”語る

[ 2021年3月15日 16:23 ]

「NEWS」加藤シゲアキ
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 「NEWS」の加藤シゲアキ(33)が14日、パーソナリティーを務めるFMヨコハマ「SORASHIGE BOOK」(日曜後11・00)に出演。自身の書いた長編小説「オルタネート」が第42回吉川英治文学新人賞を受賞したことについて改めてファンに報告し、受賞後の記者会見にラフな茶色いヨットパーカー姿で臨んだ背景についても明かした。

 この日の番組では冒頭から吉川英治文学新人賞受賞について話した加藤。リスナーから届いた祝福のメールも次々と読み上げた。その中で「受賞時の服は加藤先生の私服でしょうか?加藤先生のみパーカーという超ラフな格好に笑ってしまいました」というメールが。これに思わず苦笑した加藤は「服の話はツッコまれるだろうなと思ったんだけど」とした上で「風よ あらしよ」で吉川英治文学賞を受賞した村山由佳さん(56)ら加藤以外のほかの受賞者は事前に受賞を知らされていることをまずは説明した。

 そして「(吉川英治文学新人賞候補の)僕らはその場で選考会が行われるわけですよ。なので、そこで受賞してからすぐ行くので着替えたりとかね、する時間もないわけですよ。なんなら僕はヘアメークさんもスタイリストさんも全部ついてない、全部自前でやったんですけど。ダメだった時を考えたらすごいつらいじゃない。…ということだったんですよ。なので、ああいうふうになったんですけど」と受賞を逃した場合に仕事がなくなる可能性があるためヘアメークさんらスタッフを頼んでいなかったことを明かした。

 さらに「(落選した)直木賞の時もまさにそうで。なんかスーツ着て待ってんのもね、と。スーツ着てメークをバチッと決めて、それをその場の人たち以外に見せることなく。行く気満々というかね、獲る気前提で動いてる感じがなんかイヤじゃない?謙虚じゃないというかね」と加藤。「持ち歩く人もいるんだけど。なんかスーツで行くのもなぁ…と。と思ってあの格好してたんですよ。でも、あれもね、その時に新調したものだったんですよ、直木賞の“待ち会”の時に。一応ね、ラフな格好だけど新調した気合の入ったラフな格好だったわけですよ」と説明し「意外と靴とかすっごい昔に買った白い靴だったんだけど、あれも割とちゃんとしたところのやつなんですけどね…。なかなかあの白い靴を履く機会もなかったんで、いろんなものが日の目を見たんですけど、そういうことでラフに待ってようと思って。でも、あの服で直木賞は受賞できなかったんですけど、じゃあ次どうする?ってなった時に次はスーツで待つっていうのもさ、吉川英治文学新人賞を獲れると思ってるみたいに見えるし、直木賞の時はスーツ着なかったのに吉川英治文学新人賞の時に着てたら吉川英治文学新人賞を下に見てるような感覚に思われてしまわないかと。なめてるみたいじゃん、と。それもイヤだなと思って。同じで、同じ格好で待っていようと思って。なんか面白いしね、と思って。…伝わるかな。そういう感じだったんですよ」と一生懸命に言葉を選びながらパーカーを着て受賞を待った経緯について話した。

 なお、加藤が書いた「オルタネート」は「2021年本屋大賞」(4月14日に発表)、「第8回高校生直木賞」(5月30日に選考会)にもノミネートされている。

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2021年3月15日のニュース