「麒麟がくる」“道三”本木雅弘「もう現れなくてもいいんじゃないかと 光秀の中にこそ麒麟は宿っている」

[ 2021年2月6日 14:55 ]

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で斎藤道三役を演じた本木雅弘
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 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜後8・00)の主演を務める俳優の長谷川博己(43)が6日、同局「土曜スタジオパーク」(土曜後1・50)に生出演。戦国最大のミステリーにして今作最大のクライマックス「本能寺の変」(天正10年、1582年)が描かれる最終回(第44話、7日)について語った。

 大河ドラマ59作目。第29作「太平記」(1991年)を手掛けた名手・池端俊策氏(75)のオリジナル脚本で、智将・明智光秀を大河初の主役に据え、その謎めいた半生を描く。

 光秀(長谷川)に最大の影響を与えた“美濃のマムシ”斎藤道三役を怪演した俳優の本木雅弘(55)がVTR出演し、サプライズメッセージを送った。

 「長谷川さん、ご無沙汰しております。本木雅弘です。私はもう、いち視聴者になって、ずっと『麒麟がくる』を見ているんですけれども、クライマックス間近になってきた今日この頃でさえも、蹴られ叩かれ、葛藤を課せられて、本当に大河史上極めて特異な主役の形だったと思います。さまざまな意味で現代がもう戦国の世のようになっているし、大河ドラマの中でも色々な、色々なことが降りかかり、そこを背負っている長谷川さんにとって、如何ともし難い日々があったんじゃないかなと想像いたします。でも、その苦しみを背負った者にしかにじみ出ない美しさが長谷川さんに存在していると思いながら、最近見ております。光秀としても、長谷川さんとしても、この役を人一倍全うしたということで、もうそれだけで私は長谷川さんのことを抱き締めてあげたい(笑)。そういうふう気分ですね。もう、いち視聴者としての勝手なアレですけど、これだけ戦のない平らかな世の中を希望して、そのことを常に考え、葛藤し続けた光秀の中にこそ、もう麒麟が宿っていると。もう、そういうことでいいんじゃないかと。もう、これは(麒麟が)現れなくてもいいんじゃないかと(笑)。そういうふうに思っています。とにかく心からお疲れさまでしたと伝えたいと思います。(道三役になり)では、十兵衛。信長の始末をどういたすのか、しかと見届けておるぞ」

 長谷川は「いやぁ、ビックリです。ありがとうございます、本木さん。うれしいですね」と感激していた。

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2021年2月6日のニュース