橋口いくよ氏 実体験から日本の検疫の甘さ、課題を指摘「いろいろな国の人たちの待合所が一緒」

[ 2020年12月28日 10:36 ]

フジテレビ社屋
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 作家の橋口いくよ氏が28日、フジテレビ「とくダネ!」(月~金曜前8・00)に出演。厚生労働省が27日に英国から帰国した東京都の50代女性が、新たに新型コロナウイルスの変異種に感染したと発表し、空港検疫も含む国内の変異種確認は計8人となったことについて言及した。

 女性は13日に英国から帰国。空港検疫の検査では陰性だった。19日に微熱やのどの痛みが出て、22日に都内の医療機関に入院していた。入院時は軽症で、濃厚接触者はいないという。女性は14日間の経過観察で宿泊施設に滞在中、症状が出た。国立感染症研究所の脇田隆字所長は「国内に流入して感染者が増えれば当然重症者も増える。国内流入を抑えることが重要だ」と指摘。ただ変異種はまだ国内で流行している段階ではないとの認識を示した。

 橋口氏は、12月上旬に米国から帰国、成田空港で検疫を受け、2週間自主隔離したと言い「検疫が甘いなって思ったのは、待っている時に席の間隔は開いていたものの、私が乗っていた便だけのお客さんだけではなく、いろいろな国の人たちが入ってくる待合所が一緒。そうするとお子さんがいらっしゃる方やマスクをすることに慣れてない国の方は、マスクを外して何かを食べたり、走り回ったりしちゃう」と指摘。その上で「それを一人ひとりみるほどの数のスタッフはおらず結局、(感染)経路がどこからかって言ってもそこで(ウイルスを)もらってその後の検査の時は大丈夫だったけど外に出てしまったらってことまで考えると、検査を航空便ごとに分けたりとかそういうことも大事なんじゃないかと空港で感じました。スタッフがすごく頑張ってらっしゃったのは見ていて分かったんですが」と話した。

 これに昭和大の二木芳人客員教授(感染症学)は「検疫の場所もスタッフが足りない。経済を回すためにそういう海外との往来は必要だということで緩めておられるんでしょうけど、それならばそれなりのきちっとした検疫というものを考える必要がある」と指摘した。

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2020年12月28日のニュース