池江璃花子 テレ朝番組で胸中語る 24年パリ五輪へ「本気で幸せって思えるような最高の笑顔を出せたら」

[ 2020年12月19日 20:16 ]

池江璃花子
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 白血病からの完全復活を目指す日大の池江璃花子(20=ルネサンス)が19日放送のテレビ朝日「笑顔の瞬間スペシャル2020~幸せ量産地球号~」(後6・30)にVTR出演。「今、私は前しか見ていないので、みなさんもアスリートとしての自分を見ていただけたらうれしいなと思います」と呼びかけた。

 白血病を乗り越え今年8月、1年7カ月ぶりに競技に復帰した。10月にはインカレの女子50メートル自由形決勝に進出し25秒62で4位に。さらにチームメイトの体調不良で急遽、400mリレーの第3泳者として出場、ぶっつけ本番で復帰後初となる100mを泳ぎ切った。

 今回、同局・富川悠太アナウンサー(44)のインタビューにこたえた池江。耳に光るピアスについて話を振られると、「インカレが終わったタイミングで病院の先生にピアスを開けていいですか?って聞いたら『全然いいですよ』って言われて」と明かし、笑った。

 その後、話題はインカレに。個人競技については「順位を見た瞬間悔しかったですし、3位との差も0・03秒だったので。そこはめちゃめちゃ悔しかったところです」と告白。リレーに出場すると聞いた瞬間は、「え、ムリって思いましたね」と振り返り、「自分が遅かったら、自分のせいで決勝にいけなかったらどうしようという不安とかがあったんですけど」と話した。

 それでも、中学時代からともに練習してきたチームメートの励ましを受け、気持ちを切り替えたといい、「一緒にリレーを組めたらいいねって話をしていたらまさか今年組めることになると思わなかったので。あとは楽しむだけだなって思って」。

 競技を終えると、笑顔が弾けた。「自分のためじゃなくて、仲間のために泳いだレースだったので、シンプルに楽しいなって思っていたし、みんなと泳げて嬉しいなって思っていたし」と、笑顔の理由を説明した。

 予定しなかった100メートルへの挑戦で、「体力をつければ多分100メートルはいけるなというのを、ちょっと思った」と池江。「その自信はわりともうすでにあります」と続けた。

 「一つの目標が2024年のパリ五輪?」と尋ねられた池江は、「そうですね、もう心の底から本気で幸せって思えるような最高の笑顔をそこで出せたらいいですね」と返した。「もう過去のことは忘れて今、私は前しか見ていないのでみなさんもアスリートとしての自分を見ていただけたらうれしいなと思います」と、力強く呼びかけていた。

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2020年12月19日のニュース