“韓国の異端児”キム・ギドク監督 新型コロナ感染しラトビアで死去 59歳 タス通信が報道

[ 2020年12月11日 21:20 ]

キム・ギドク監督(2008年撮影)
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 2012年ベネチア国際映画祭で金獅子賞(最高賞)に輝いた「嘆きのピエタ」や「サマリア」「うつせみ」などの作品で鬼才、異端児として世界的に知られる韓国の映画監督キム・ギドク氏が11日、新型コロナウイルスに感染し、訪問先のラトビアで死去したとロシアのタス通信が報じた。59歳。

 ラトビア居住を計画しており、11月20日に現地入り。しかし今月5日以降、連絡が取れなかったという。

 1996年、「鰐~ワニ~」で映画監督デビュー。00年「魚と寝る女」と01年「受取人不明」がベネチア国際映画祭コンペティション部門に出品され、ヨーロッパを中心に評価が高まった。

 「悪い男」「春夏秋冬そして春」、04年ベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)の「サマリア」、同年ベネチア映画祭銀獅子賞(監督賞)の「うつせみ」など次々に作品を発表。11年カンヌ国際映画祭ある視点部門最優秀作品賞「アリラン」を加え、世界3大映画祭を制覇している。

 一方、17年には「メビウス」の撮影中に女優に平手打ちしたなどとして告訴され、略式起訴された。

 今年3月にはチャン・グンソク(33)アン・ソンギ(68)オダギリジョー(44)藤井美菜(32)ら出演の最新作「人間の時間」が日本公開された。

 聯合ニュースは11日、韓国の映画監督で、2012年に「嘆きのピエタ」がベネチア国際映画祭で最高賞に輝いたキム・ギドク氏が、新型コロナウイルスに感染し、訪問先のラトビアで11日未明に死亡したと報じた。

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