アンジャ渡部アウト~ 復帰計画白紙…“文春砲”から6カ月、ようやく会見も火だるま100分間

[ 2020年12月4日 05:30 ]

不倫謝罪会見、苦々しい表情で質問に答えるアンジャッシュ・渡部建(撮影・白鳥 佳樹)
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 多目的トイレなどでの不倫騒動で6月から無期限活動自粛中のお笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部建(48)が3日、都内で謝罪会見を開いた。騒動発生から6カ月。復帰計画が取り沙汰される中、説明を避け続けていたことで世間の批判が高まったタイミングでの会見。不貞行為の事実を認め、復帰については「白紙」と発言。すでに年末特番の収録に参加後であることから、渡部は報道陣から責められた。

 渡部は黒いスーツで登場。「7、8キロ痩せた」と力ない様子で、激しい追及に汗だく。報道陣200人が集まる中、しどろもどろになりながら約1時間40分、質問に答えた。

 複数の女性との不倫に「本当にどうしようもないことをした」と認めた。なぜ多目的トイレを使用したのかという質問には具体的回答を避け「自分勝手な思いでそういう場所を選んでしまい、身勝手だったと思う」と話した。騒動後に使用したか聞かれ「使ってないですし、使う権利もない」と肩を落とした。

 佐々木希(32)という誰もがうらやむ妻を持つ中、結婚直後にも不貞行為をしたことも認めた。複数の女性相手に、常識に外れた多目的トイレでの情事。性癖や性行為依存症を疑う質問に「普通ではないと思う。そう思われても仕方ないと思う」と語った。

 歯切れの悪さが目立った会見。渡部の中の矛盾や卑怯(ひきょう)な面が露呈したのが「なぜ今会見を開いたのか」という追及に対する返答だった。

 渡部を巡っては先月20日、大みそかの日本テレビ「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」の「絶対に笑ってはいけない」シリーズで電撃復帰することをスポニチ本紙が報じた。同18日に極秘で収録に参加していたことも本紙報道で判明。復帰情報が先立ち、渡部への批判が過熱した。

 渡部側は会見実施を急きょ2日に発表。批判をかわし大みそかに復帰するための“後付け”会見ではないかと疑う質問に「これは謝罪会見」と主張した。

 渡部は「勝手に(自粛)期間を年内くらいかと判断してしまい、仕事復帰をする前に会見するつもりだった」と“後付け”の意図を否定。しかし、すでに収録に参加済みという状況から「仕事復帰の前というなら、収録前にすべきでは」と核心を突かれると「そうですね…」と繰り返すばかり。額から大粒の汗を流した。

 そもそも「ガキ使」はネタバレしては成立しない番組。「放送前に会見」という計画には疑問符がつく。この会見がうまくいけば、年末復帰の追い風になるというもくろみが一転し「復帰ありき」という“下心”を見透かされるようなやりとりとなった。

 復帰については「白紙」とし、自粛期間も「再度話し合う必要がある」としながらも芸能界に戻る意思は見せた。しかし、全ての釈明がうそのように見える、残念な会見になってしまった。

 ◆渡部 建(わたべ・けん)1972年(昭47)9月23日生まれ、東京都八王子市出身の48歳。神奈川大在学中に高校の同級生だった児嶋一哉の誘いで「アンジャッシュ」を結成。グルメや野球、恋愛心理学などの知識を生かして多くのバラエティー番組に出演。「芸能界のグルメ王」「芸人界の恋愛王」との異名もあった。活動自粛前は「ヒルナンデス!」(日テレ)「王様のブランチ」(TBS)などNHKと民放の全局にレギュラー番組を持っていた。1メートル75、血液型O。

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