新語・流行語年間大賞は「3密」 コロナ関連「アベノマスク」など多数トップ10入り 「鬼滅の刃」も選出

[ 2020年12月1日 14:00 ]

(左上から時計回りに)「3密」が新語・流行語年間大賞に選ばれた小池百合子都知事、大ヒット中の「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」(C)吾峠呼世晴 / 集英社・アニプレックス・ufotable、「ソロキャンプ」がトップテン入りしたヒロシ、自身の名前がトップテン入りしたフワちゃん
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 年末恒例の「2020ユーキャン新語・流行語大賞」(現代用語の基礎知識選)の発表・表彰式が1日、都内で行われ、年間大賞に新型コロナウイルス集団感染防止のための標語「3密」が選ばれた。東京都の小池百合子知事が受賞した。

 コロナ禍によりさまざまな影響を受けた1年。「3密」は集団感染防止として、三つの密(密閉・密集・密接)を避けるために掲げられた。

 選考委員会側は「『3密』は当初広がりを見せなかった。そんな折、東京都の小池百合子知事が殺到する報道陣に“密です”連呼したことが報じられると、ネット上で話題となり、ツイッターには発言を題材にした投稿が相次いだ」と選考理由を説明。

 選考委員を務める言語学者の金田一秀穂氏は「“3密”は健気な日本語である。結婚の条件としての“3高”。大変な肉体労働を表す“3K”。いくつかある大切な項目をまとめる言い方が日本語にはあって、得意技ともいえる。この悲劇的厄災の中にあっても、日本語はその特性を発揮して注意すべき心得をまとめて表し、予防を喚起した」と評した。

 新型コロナ関連では、政府の方針で1世帯2枚ずつ配布された布製マスクの名称「アベノマスク」のほか、「オンライン◯◯」もトップテン入り。政府の観光支援事業「GoTo キャンペーン」、自宅で生活する時間が増えて人気が爆発したゲームソフト「あつ森」、疫病を鎮める言い伝えがあるとして話題となった妖怪「アマビエ」も選出された。

 また、映画の興行収入が275億円突破の大ヒットを記録している「鬼滅の刃」もトップテンに。そのほかは「愛の不時着」「ソロキャンプ」「フワちゃん」が選ばれた。

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2020年12月1日のニュース