豊島名人・竜王 指し初め式で2冠防衛誓う、達成すれば羽生以来25年ぶり快挙

[ 2020年1月6日 15:32 ]

指し初め式に出席した豊島将之名人・竜王と里見香奈女流4冠
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 将棋の豊島将之名人・竜王(29)が6日、大阪市の関西将棋会館で里見香奈女流4冠(27)らと指し初め式に出席した。豊島は今年の目標として名人・竜王ビッグタイトル2冠の防衛を掲げた。

 これまで王位、棋聖も1期ずつ獲得したが「まだタイトルを防衛したことがないので、できるように」と意欲。名人・竜王の2冠は過去谷川浩司九段(57)、羽生善治九段(49)、森内俊之九段(49)が同時獲得したが、その両タイトルをともに防衛できたのは1995年度の羽生のみ。当時の全7冠制覇を達成した年度で、羽生は保持する6冠全てを防衛し、さらに残る1冠の王将を谷川から奪取した。達成すれば25年ぶりの快挙になる。

 豊島は昨年12月に広瀬章人八段(32)を4勝1敗で下して竜王を獲得し、現在は「ずっと続いていたタイトル戦が終わってホッとしている」状態。それでも棋界の名実ともに第一人者は大みそかまで兵庫県尼崎市の自宅で仕事をこなし、新年は出身地である愛知県一宮市で迎えたが4日には群馬県高崎市で上州将棋祭りに出席した。「今の結果は自分でも出来過ぎてる。これからより一層頑張っていかないといけない」と意気込みを語った。

 里見は出身地の島根県出雲市に帰省し、三が日では初めて出雲大社に初詣に行ったという。祖父母宅から7、8キロの距離にあり、歩いて参拝したそうで「目の前の対局に集中できるよう、頑張りたい。充実した年にしたい」と抱負を示した。

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2020年1月6日のニュース