内博貴 舞台公演前に涙こらえジャニーさんの「Show must go on魂を受け継いでいきたい」

[ 2019年7月11日 15:16 ]

舞台「イン・ザ・プール」の公演前に会見し、涙をこらえジャニー喜多川さんとの思い出を語った内博貴
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 俳優の内博貴(32)が11日、東京の豊島区立舞台芸術交流センターの劇場「あうるすぽっと」で開かれた、りゅーとぴあ発「イン・ザ・プール」(11~15日、演出:笹部博司)の公開ゲネプロと囲み取材に出席。9日午後、ジャニー喜多川社長(享年87歳)が解離性脳動脈瘤(りゅう)破裂によるくも膜下出血のため、都内で死去したことを受け、内は舞台の東京公演初日を前に目を涙で潤ませ、「思い出がたくさんありすぎる」と声をふり絞るようにして語った。

 内にとっての一番の思い出は「昨日文面で書いたんですけど、関ジャニ∞を組むもっと前15、6歳ですかね。東京にも行ったことのない僕が新幹線で東京行って。東京駅で待っていてくれたんですよ。自分の車で迎えに来てくれて…。この思い出が一番残っていましたね」と振り返った。「ジャニーさんの運転する車に乗って稽古場見学して…。終わった後、車に乗ってどこに食べに行きたい? 焼き肉食べたいと言ったら、焼き肉行こうって…。そういう人で 東京のお父さんと言いますか、そういう存在だった」と話した。

入院中は何度か合間を見て会いに行ったという内だが、奇しくも9日、「ブラックorホワイト」の舞台の製作発表会見を終えて後、喜多川社長が息を引き取ったと聞き、驚いたという。

 喜多川社長の言葉で一番心に残っている言葉は?と聞かれると、「いっぱいあるんですけど、僕の私情なんて見に来るお客さんには関係ないことですから」と内。すると共演の渡辺徹(58)が「昨日ね、場当たりの稽古があったんですけど、内くんの顔見たら、目赤いしね。休んでいいよって言ったんです。そしたら内くんがね、ジャニーさんに怒られますからって笑顔で言ったんですよね。それ見て僕も来てしまったんですね」と明かした。さらに「そういう内くんも素晴らしいけれど、そういうふうに思わせるジャニーさんも素晴らしい人だったんだなと思いました」と述べた。

 内は「ジャニーさんが好きだった言葉『Show must go on』魂をね、ちゃんと受け継いできょうも初日ですからしっかりやらないとな気持ちでいたいです」と笑顔を見せた。

 また、喜多川社長と何度か同じ現場を経験したことがあるという渡辺は「全然、ほんとに表に出てこられる方ではなくて、隅っこのほうで見守っている人だったから、ジャニーさんって気がつかないですよね。どっかのスタジオの係の人、そういう感じで遠くで温かく見守っているというイメージ」だったと当時の印象を振り返った。続けて「あと今回思うのはジャニーズ事務所の皆さんが、“自分のジャニーさん”を語れていて、皆さんに愛されていて。こんなに大勢のタレントさんを全員こんなに愛されている人ってほんとすごいなとあらためて感じました」としみじみ。さらに喜多川社長の訃報はエンターテインメント界にとっては「ジャニーズ事務所に限らず、芸能界で大変な方を亡くしたんだなとあらためて思います」と締めくくった。

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2019年7月11日のニュース