NHK　「バリバラ」田代まさし氏出演は「薬物依存症を考えるいい材料に」

　NHK大阪放送局の局長定例会見が4日、開かれ、4、11日に「薬物依存症」をテーマに放送されるEテレ「バリバラ」（木曜後8・00）に、元タレント・田代まさし氏（62）が出演することについて「依存症の当事者が家族から孤立して再犯を繰り返す。そこからどう回復するか、どう社会と向き合うか。本人の感じたこと、仰りたいことを伝えます。依存症を考えるいい材料になると思います」と制作担当の福島広明制作部長は語った。

　田代氏は2001年、04年、10年と3度に渡って覚せい剤取締法違反で逮捕されており、今回の2回の放送で実体験などを語る。田代氏は自身のツイッターで「皆さんにご報告です！7月2日に府中刑務所を出所して無事五年の歳月が過ぎてくれました。決して平坦な道のりではありませんでしたが、沢山の仲間たちや支援者の方々に支えられての五年間でした。皆さまには本当に最上級の感謝の気持ちを贈りたいのです！今度僕がNHKのEテレに出ることがyahooニュースに取り上げられているので、沢山の方々から激励の言葉を頂いています！次週NHK　Eテレ『バリバラ』は依存症についてお勉強します！薬がやめられないと正直言える地域社会が僕らには必要なのです！是非観てね（原文まま）」と語っている。

　一方で、過去に盗撮での書類送検や風呂場をのぞいたとして逮捕歴があることについて「（他の犯罪は）すでに終わっている（罪を償った）という認識。今回は薬物依存のみで話してもらいます」と福島部長は説明した。