「下町ロケット」悪役反響の古川雄大 重圧も「思いっ切り」ミュージカルと初の掛け持ち「限界を決めずに」
“ミュージカル界の次世代プリンス”と注目される俳優の古川雄大(ゆうた、31)がTBS日曜劇場「下町ロケット」(日曜後9・00)にレギュラー出演。ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」のロミオ役など王子様風のルックスで人気だが、今回はそのイメージを覆す悪役に挑み、反響を呼んでいる。新境地を開く古川に話を聞いた。
作家・池井戸潤氏のベストセラーシリーズが原作。俳優の阿部寛(54)が主演を務め、経営難に追い込まれた下町(東京・大田区)の町工場・佃製作所がその技術力により困難を打ち破る様を描き、列島に感動を巻き起こしたエンターテインメント巨編の3年ぶり続編。今回は宇宙から大地へ。農業を営む経理部長・殿村(立川談春)の実家のトラクターをヒントに、佃製作所は自転車・自動車・船舶・鉄道・エスカレーターなどに組み込まれている部品「トランスミッション(変速機)」と「無人トラクター」の開発に挑む。
古川は第6話(11月18日)から始まった第2章「ヤタガラス編」に登場。農林協(農林業協同組合)の職員・吉井浩役を嫌みたっぷりに熱演している。佃製作所を退社し、米農家となった殿村が農林協を通さずにスーパーや個人客と直接取引をしているため、殿村を目の敵に。殿村が「一番の問題は米の扱い方です。他の米と全部一緒にするなんて、うちにはできません」と農業法人に参加しない理由を訴えると、吉井は「あんた、米作りの素人だろ?経験も知識もないヤツがオレたち抜きでやっていけると思ってんのかよ。だいたい品質の違いなんて、客に分かるわけないだろ。米なんて食えりゃいいの」と言い放った。
――憎たらしいほど嫌みな演技。反響はいかがですか?
「見てくださった方々から、開口一番に『嫌なヤツだね』と言われます。今回は登場から殿村さんの家に行き、職場を離れている吉井の裏の顔を出すというシーンでした。基本的に職場では優等生を演じていて、見えないところで吉井は好き勝手に動き回る。表の顔を見せないまま、いきなり裏を見せるシーンでした。登場場面も限られていて、このシーンはインパクトが必要だと感じました。福澤(克雄)監督とお話しさせていただき、思いっ切り演じました」
――ゴールデン帯の連続ドラマへのレギュラー出演は今回が初。喜びの一方、プレッシャーはなかったですか?
「もちろんプレッシャーは感じていましたが、作品のおもしろさはもちろん、周りの方々の演技や存在感も素晴らしいと思っていましたので、ここで背伸びをするのではなく、自分の今できるすべてをぶつけようという思いで作品に挑みました」
――今回、吉井という役を演じるにあたり、最も心掛けていることは何ですか? 「この作品に入るにあたり、キャラクターを分かりやすくすることや芝居を大きく見せることが大切だと、撮影初日に福澤監督からいろいろご指導いただきました。『下町ロケット』において悪役は非常に重要で、悪の部分を思いっ切り悪く演じることで、成敗された時の爽快さを感じられることが、この作品の数ある魅力の1つなのだと思いました。なので、吉井の描く『悪』を深く演じることを心掛けています」
――TBS日曜劇場「半沢直樹」「下町ロケット」「陸王」などの演出を手掛けてきた福澤克雄監督(福澤組)の演出は一連のシーンを繰り返し、異なる角度から何度も通して撮るのが特徴。独特の演出を受けて、いかがでしたか?
「福澤監督に『テレビではあるが、舞台のように演じてほしい』と言われたことが一番印象に残っています。自然に自然にと意識していたのですが、この言葉を頂いてからは、もっと分かりやすく演じようと思いました。自分で作っていった吉井を、さらに監督が仕上げてくださいました」
――マリー・アントワネットの愛人・フェルセン伯爵役で出演のミュージカル「マリー・アントワネット」東京公演(10月8日〜11月25日)と並行しての撮影になりました。
「ミュージカルと映像作品の掛け持ちは過去に経験したことは一度もなく、今回が初めてでした。作品を2つ並行することはとても大変ですし、映像のお芝居と舞台のお芝居を並行するのは難しく思いました。ですが、映像の現場は久々なので、刺激や学ぶことがたくさんあり、新鮮でとても楽しく感じました」
――古川さんのキャリアにおいて「下町ロケット」という作品は、どのような存在になりそうですか?
「やはり、これからも映像をやっていきたいと強く思うことができました。しばらく舞台の上でお芝居をしていたので、演じてみてどう感じるのか不安な部分もありました。ですが、テレビでしか表現できないことや求められることがあると思いますし、それを今後も自分の表現を求める上でやっていきたいです。それは大きな収穫ですし、その現場としてこの作品に参加できたことはとても恵まれたことだと思います。この一流の現場で学んだことは基本的な仕事への思いから技術的な部分までたくさんあり、今後もこのチームに参加できるように精進します」
――この世界を志すきっかけを教えてください。
「テレビを見て、カッコよく踊っている人に憧れてダンスを習い始めました。そこで表現の刺激を受け、芝居や歌にも興味を持つようになりました。18歳でダンサーのオーディションに合格し、上京して(出身は長野県)1年間ダンスの仕事をしていました。それが終わる頃に、先輩がミュージカル『テニスの王子様』に出演していたご縁で、その舞台を観劇させていただき、見終えた頃には自分も出たいと思っていました。その後『テニスの王子様』のオーディションを受けて合格し(2007年、4代目不二周助役)、俳優としてどんどん活動の幅が広がり、いろいろなことを経験させていただきました」
――歌うこと、演じることの魅力は何ですか?
「歌うことも演じることも、いろいろな現場でさまざまな方々と接し、刺激を受けて模索し、正解がない世界の中で自分が表現者として発信していけるところが魅力であり、おもしろさだと思います。転機となったのはミュージカル『エリザベート』(12年)に参加させていただいた時、初めて新しい世界を知り、作品に引き込まれました。ルドルフ(フランツ・ヨーゼフ1世とエリザベートの息子)という役を演じさせていただいて、ミュージカルにもっと出たいと強く思うようになったきっかけの作品です」
――今年5〜6月に上演されたミュージカル「モーツァルト!」で帝国劇場初主演を務めるなど「“ミュージカル界の次世代エース”との呼び声が高く、今後さらなる活躍が期待されることから」、今年6月には音楽界・演劇界の功労者などに贈られる「第9回岩谷時子賞 奨励賞」を受賞。来年2〜4月にはミュージカル「ロミオ&ジュリエット」主演が控えます。「下町ロケット」出演を経て、今後の活動の展望や理想の俳優像について教えてください。
「『下町ロケット』に出演させていただき、周りの方々からたくさん刺激を受け、学んだこと、悔しかったこと、とても貴重な経験をたくさんさせていただきました。今後も映像作品にどんどん挑戦していきたいという思いがより強くなりました。どんな役でも、頂いた役に自分が柔軟に対応していけるよう、限界を決めずにどんなことにも挑戦する俳優になりたいです」
――「下町ロケット」最終回に向けた意気込み、視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
「いよいよクライマックスです。今までも盛り上がっていましたが、ここからさらに盛り上がりを見せてくれます。佃さんの掲げる正義が、どのように吉井を含めた僕たち悪役に立ち向かっていくのか、是非お楽しみに」
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