“師匠”杉本七段 藤井七段に贈る和服を準備「そろそろタイトルホルダーになった時用に」

[ 2018年7月27日 21:49 ]

「将棋界のこれから」をテーマに対談した(左から)杉本昌隆七段と谷川浩司九段
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 将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(16)の師匠、杉本昌隆七段(49)が27日、大阪市内で開かれた関西プレスクラブの主催イベントで、藤井がタイトル奪取時に着る和服のプレゼント準備に入ることを宣言した。

 今月6日の王座戦の挑戦者決定トーナメント準決勝で若手実力者の斎藤慎太郎七段(25)に敗れ、今年中にタイトル保持者になる夢を絶たれた藤井。この日行われた同決勝でその斎藤が挑戦者に決まったが、その立場が藤井になっていた可能性にも触れながら「現場に私もいたが、彼も相当悔しがっていた」と振り返った。

 この日のイベントは谷川浩司九段(56)との対談で「将棋界のこれから」がテーマ。その中で羽生善治竜王(47)、久保利明王将(42)以外の6冠を20〜30代が占めていることに触れつつ、「今の強い若手のタイトルホルダーを負かすのは至難の業」と藤井の夢実現までの道のりが簡単ではないことも強調した。

 だが、多少サービストークの面もあるだろうが、その世代にとって「脅威になっているのが藤井」と愛弟子を立てる場面も。その上で、司会者から楽屋で「そろそろタイトルホルダーになった時用に和服を作ってあげないと話していた」とバラされると苦笑い。

 歴代最多の29連勝を記録したデビュー時から構想はあったものの当時の藤井は身長が伸び続けていたため断念したが、本人から数カ月前に「止まりました」と報告があったことも告白。「タイトルをとってからでは間に合わない。そろそろ機会があれば作ってあげたい」と師匠冥利につきるとばかりに、大盤振る舞いを誓っていた。

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2018年7月27日のニュース