歌丸さん 慢性閉塞性肺疾患は通称「たばこ病」 根治的な治療法はなく…

[ 2018年7月3日 07:30 ]

亡くなった落語家の桂歌丸さん
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 日本テレビの演芸番組「笑点」に50年間レギュラー出演し、国民的人気を誇った落語家の桂歌丸(かつら・うたまる、本名椎名巌=しいな・いわお)さんが2日午前11時43分、慢性閉塞性肺疾患のため横浜市内の病院で死去した。81歳だった。

 慢性閉塞性肺疾患は通称「たばこ病」。喫煙によって肺の中の「肺胞」が破壊され、息切れが生じる。かつては慢性気管支炎と呼ばれた。肺胞は酸素と二酸化炭素を取り換える袋状の臓器で、ぶどうの房のように肺の約85%を占めている。喫煙で肺胞がつぶれ、呼吸をしても酸素が取り込まれにくくなるため、息切れしてしまう。

 山野医療専門学校の中原英臣副校長は「60歳以上の高齢者に多い病気です。自覚症状は息切れ。しかし、息が切れるのは年のせいだと病気に気づかないケースも多い。根治的な治療法はありません」と説明した。

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2018年7月3日のニュース