藤井聡太七段 竜王戦ランキング戦5組優勝 決勝Tに2年連続で進出

[ 2018年6月5日 21:43 ]

大阪市内の関西将棋会館で行われた竜王戦ランキング戦5組決勝で石田直裕五段を破り、本戦となる決勝トーナメントへの進出を2年連続で決めた藤井聡太七段
Photo By スポニチ

 最年少プロ棋士・藤井聡太七段(15)が5日、大阪市の関西将棋会館で指された竜王戦ランキング戦5組決勝で石田直裕五段(29)に96手で勝利。同組優勝で賞金155万円を獲得するとともに、本戦となる決勝トーナメントに2年連続で進出した。

 藤井が得意とする角換わりに「あえて相手の土俵に」(石田)と挑んできた難敵と、互いに一歩も譲らぬ攻め合いを展開。終盤、敵陣に走らせた飛車を歩と差し違える“飛車切り”にし、寄せに入る手で棋士室を訪れた久保利明王将(42)もうならせ、今年度の連勝も7に伸ばした。

 決勝トーナメント初戦(今月下旬予定)ではランキング戦6組を制した都成竜馬五段(28)と対戦する。羽生善治竜王(47)への挑戦者を決める決勝トーナメントは、予選に当たるランキング戦の各組優勝者らが出場。勝ち上がった2人が、挑戦者決定3番勝負を行う。藤井は挑戦権獲得まで最短で7連勝が必要となる。「前期は2回戦で負けてしまった。さらに上を目指したい」と気合いを込めた。

 初のタイトル奪取へ向けて、予選が始まっていて年内に挑戦者となる可能性があるのは竜王戦、棋王戦、王座戦の3棋戦。王座戦、棋王戦もすでに決勝トーナメントに進出。前者は22日に深浦康市九段(46)と、後者は7月以降見込みで菅井竜也王位(26)との対戦が控えている。

 それ以外に今月中には順位戦C級1組、NHK杯も続々とスタートする。高校1年となった藤井の暑い夏がいよいよ本格的に始まる。

続きを表示

この記事のフォト

2018年6月5日のニュース