フジ局員が明かした「いい兆し」 歴史的大改編から2カ月、ワンテーマ徹底が奏功

[ 2018年6月5日 10:00 ]

フジテレビ
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 フジテレビが歴史的な大改編に踏み切って約2カ月。改編前にはどんよりとしたムードが漂っていた同局局員から「手応えを感じる」「いい兆しが出てきた」など前向きな声が出始めている。

 同局が喜びにわいたのが先月24日。前日23日に放送された情報番組「直撃LIVEグッディ!」の平均視聴率が1部6・2%(関東地区、ビデオリサーチ)、2部4・9%を記録。1部と2部を通した平均は5・6%となり、日本テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」の5・2%を上回った。「グッディ」が番組トータルで「ミヤネ屋」を上回るのは、2015年春のスタートから4年目で初めて。開始当初は苦戦が続いただけに同局局員の喜びもひとしおだった。

 23日はほぼ全編を日大アメリカンフットボール部の悪質な反則問題に割いた構成だった。番組関係者は「関心が集まっているニュースに焦点を絞って、徹底的に特集する手法が視聴者に受け入れられている」と評価する。

 帯番組の好調が続けば、課題となっているゴールデン・プライム帯の復活も見えてくる。ゴールデン・プライム帯の番組出演者が、番組宣伝のため帯番組に出演するようになって久しいが、帯番組の視聴者が増えると、それだけ番組宣伝も効果的になる。人気帯番組を並べることでゴールデン・プライム帯の番組まで視聴者をつなぎとめる「縦の流れ」の改善も期待できるという。

 4月にスタートした番組では「林修のニッポンドリル」の23日放送分が、前4週平均視聴率を1・2ポイント上回る8%。「直撃!シンソウ坂上」の24日放送分が8・5%を記録した。同局関係者は「まだまだ十分な結果とは言えないが、明るい兆しがあるのは間違いない。こうした芽を大切に育てていかなければ」と気を引き締めている。(小枝 功一)

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2018年6月5日のニュース