「刑事ゆがみ」浅野忠信&神木隆之介で“見慣れた刑事ドラマ”に 「新鮮」「珍しい」の声

[ 2017年10月18日 17:24 ]

フジテレビ「刑事ゆがみ」完成披露試写会に出席した浅野忠信(左)と神木隆之介
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 “凸凹コンビの刑事ドラマ”という定番のフォーマットながら、視聴者から「新鮮」「珍しい」と好評なのが、12日にスタートした浅野忠信主演のドラマ「刑事ゆがみ」(フジテレビ、毎週木曜22時)だ。

 「弁護士のくず」などで知られる漫画家・井浦秀夫の同名コミックが原作。鋭い洞察力の持ち主だが違法捜査もいとわない“型破り”な刑事(浅野)と、それに振り回されながらもひたむきに捜査をする“真面目”な刑事(神木)という正反対の二人が難事件に挑む。第1話では、電車内で起きた痴漢事件をきっかけに、“ゆがんだ”正義感から生じた悲劇を描いた。設定やあらすじは、どこかで見たことが…という定番の刑事ドラマだが、この作品だからこその“新しさ”をもたらしたのは、浅野と神木の演技力によるものが大きい。

  データニュース社(東京)が行なっているテレビ視聴アンケート「テレビウォッチャー」(対象2400人)によると、「浅野忠信と神木隆之介の掛け合いが新鮮。これからどんどん息が合っていくことに期待」(36歳男性)、「珍しい俳優の組み合わせで面白かった。謎解きも楽しめる」(27歳女性)など、連ドラ主演は2作目、民放では初となった浅野と、2年ぶりの連ドラで初めての刑事役に挑んだ神木という新鮮な組み合わせが、“どこかで見たことのある刑事ドラマ”にさせなかった。

 特に浅野演じる主人公には、「期待していなかったが面白い。浅野忠信、やはり凄い」(51歳男性)、「浅野忠信の演技は流石だなという印象」(39歳女性)といった声が上がっており、大げさでわかりやすさ重視の最近のドラマにはなかった深みを感じるキャラクターで、浅野の実力を再認識する視聴者も多かった。

 放送枠の「木曜劇場」は、「医師たちの恋愛事情」(主演・斎藤工)以来9作品ぶりの男性主人公のドラマ。前作「セシルのもくろみ」や、その前の「人は見た目が100パーセント」と、直近は特に女性目線にフォーカスしたストーリーが多かっただけに、男くさい今作は視聴者をさらに新鮮な気分にさせたのかもしれない。

 「テレビウォッチャー」調査の初回満足度は3・66(5段階評価)。高満足度の基準3・7に迫る数値で、苦戦した「セシルの…」の初回2・96と対照的なスタートになった。低迷が続いたこの枠に新たな風が吹きそうな予感だ。

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2017年10月18日のニュース