愛華みれ、悪性リンパ腫から復活できたのは「気力」で食べたから

[ 2017年6月19日 21:50 ]

愛華みれ
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 元宝塚歌劇団花組トップスターで女優の愛華みれ(52)が、19日放送のテレビ東京「主治医が見つかる診療所」(月曜後8・00)に出演。2008年、43歳の時にがんの告知を受けたことを告白、辛い治療を「気力」で食べて乗り切ったと明かした。

 愛華は43歳当時、仕事も順調だった上、「殿方がプロポーズをしてくださいまして、しかも10歳も年下の方が」と、幸せの絶頂だったという。ある日、右の鎖骨のあたりに「ピンポン玉というか、ゴルフボールぐらいの」と、大きなしこりが見つかったものの、痛みがなかったため気に留めなかったという。その数日後、兄にしこりのことを話すと「兄の方が青ざめまして、病院での検査を強く勧めてきた」という。

 そして紹介された病院で「あなたは悪性リンパ腫、血液のがんです」と告知された。すでに症状はステージ2から3で、予断を許さない状況だったという。舞台の公演が控え、すぐに治療に踏み切れなかったが、「自分の命を守るのは自分」と思い直し、勇気をもって舞台を降板。治療に専念し、抗がん剤治療と共に、放射線治療を26回行ったという。

 また、抗がん剤はがん細胞だけではなく良い細胞も叩いてしまうだけに、「打ち勝つためには、それは食事だ!」と感じ、嘔吐やむかつきのある中で、とんかつを食べた。「私は完食していたので、主治医の方がびっくりされて『どうやったら食べられますか』と聞かれ、「気力です」と言いました」と、笑顔で語った。

 一方、婚約者に対しては、がん治療のせいで「迷惑をかけているんじゃないか」と気にかけ、「終わりにしませんか」と伝えた。ところが「いやいや逆じゃないですか。一緒に戦うのはいかがですか。僕がいるじゃないですか」と言われ、彼の家族の助けも得られたと感謝した。

 約5か月間の辛い治療を終え、再びステージに立つことができ、プロポーズからちょうど1年後の2009年1月1日1時11分に入籍。その後、6年間検査を続け、無事寛解(かんかい)。愛華は最後に、「私は元気だから大丈夫と思っている方こそ、病院にいって検査してほしいです。早めに検査して、治療に入ってほしいです」と語り、がんを気にしている視聴者に強く訴えた。

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2017年6月19日のニュース