藤井四段「幸運」16連勝 14歳進撃続く!アマに苦戦も自身の記録更新

[ 2017年5月5日 05:30 ]

 将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14)が4日、大阪市福島区の関西将棋会館で指された新人王戦3回戦でアマチュアの横山大樹さん(26)に100手で勝利。自身の持つプロ公式戦デビュー後の連勝記録を16に更新した。

 羽生善治3冠(46)を、非公式戦ながら破ったことで、棋界を超えてヒートアップしている藤井人気。この日も午前10時の対局開始前からテレビカメラ9台を含む報道陣約30人が集結した。昼食に「ぶっかけそば」を頼んだことなど、一挙手一投足に注目が集まる過熱ぶり。インターネットテレビ局「AbemaTV」も、対局を急きょ生中継で配信した。

 この日対局した横山さんは全国大会で何度も優勝経験のあるアマ屈指の強豪だが、いわば初めての“格下”。上座についた藤井は序盤こそ「うまく指された」とやや苦戦も「終盤は良かった」と形勢を逆転。最後は間違えれば即敗戦となる1手違いの攻め合いを読み切り、プロの貫禄を示した。一流棋士への登竜門と呼ばれる同棋戦の頂点へ歩を一つ進め「優勝目指して全力を尽くします」と力強く宣言した。

 「16連勝は幸運だった。意識せず普段通り指していきたい」とフィーバーにも冷静な14歳。次回の対局は12日の王将戦1次予選で、西川和宏六段(31)と対戦する。

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2017年5月5日のニュース