林家たい平 24時間マラソン100・5キロ完走 こん平と涙の抱擁

[ 2016年8月28日 20:45 ]

武道館に戻ってきた林家たい平

 日本テレビ「24時間テレビ39 愛は地球を救う」でチャリティーマラソンランナーを務めた落語家の林家たい平(51)が28日午後8時46分、東京・日本武道館にゴール。師匠・林家こん平(73)への思いを胸に、100・5キロを無事に完走した。ゴール直後、待ち受けた師匠と抱き合ったたい平は「師匠のおかげでゴールできました」と涙ながらに感謝した。

 雨が降りしきる中、残り3キロは汗と涙が入り交じるラストスパート。アゴが上がったが、力を振り絞り、歩みを進めた。武道館が見えてくるとと「笑点」(日曜後5・30)メンバーが合流し、付き添い。たい平は後ろを向き、道路に向かって一礼。応援してくれた人への感謝を示した。

 「サライ」が流れる中、ゴールテープを切った。たい平は「スタートで師匠からものすごい勇気をもらいました。その勇気(こん平のメッセージ入りタオルを頭に)ずっと巻いて、ゴールを目指しました。ここ(武道館)にいらっしゃる皆さん、沿道の皆さん、テレビの前の皆さんの力で走らせてもらいました。ありがとうございました。苦しかったですが、こんなにたくさんの皆さんが待っていてくれて、すごく幸せな気持ちでいっぱいです。タオルに無限の力を感じて、何でもさせてくれる師匠の偉大な力を頂けたと思っています」。激走の弟子に対し、こん平は「よかったね」と労った。

 前日27日午後7時4分、東京郊外から出発。スタート前には難病「多発性硬化症」を患うこん平がサプライズ登場。たい平は早くも号泣し「武道館まで走る力を頂きました。絶対完走します」と誓った。スタート地点には「笑点」メンバーも応援に駆け付けた。

 たい平は5月29日放送の「笑点」(日曜後5・30)でチャリティーマラソンランナーに指名された。04年、こん平が番組を降板。その後、たい平が代役を務めた。オファーがあったのは約1カ月前。その前後に「師匠が今年中に高座へ復帰すると言われた。その意気込みに感動して、僕も師匠や全国の方々が勇気を感じてもらえることをしたいと思った」と挑戦を決めた理由を語った。

 番組史上4番目の高齢。問題は74キロの体重と、膝の不安。「正座ができなくなると不安だが、決めたからには一生懸命頑張りたい」と意気込んだ。 

 走行距離を提案したのは7月に腸閉塞のため入院していた落語家の桂歌丸(80)。「私の本名は椎名巌(いわお)だから100・5キロ(いわお・ゴー)はどう?」。たい平は「頑張ろうと思える数字を頂けた」と意欲を示した。

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