これも強さの秘密?郷田王将“憧れの人”と対面で見せた意外な顔

[ 2016年6月12日 09:35 ]

巨人の高橋監督(左)とガッチリ握手を交わす郷田王将

 ポーカーフェースで幾度ものヒリヒリする局面を乗り越えてきた男が、緊張した面持ちで東京ドームの関係者入り口に現れた。

 「40年以上の巨人ファン」を公言する、将棋の郷田真隆王将(45)は自身初となる王将防衛の際、スポニチ本紙に「おめでとうコメント」を出してくれた、巨人の高橋由伸監督(41)にお礼を伝えるためやってきた。

 ゲーム前の選手たちの練習を見学し、いよいよ憧れの指揮官とご対面!。郷田の緊張はピークだったのだろう。対面してガッチリ握手を交わしたのに、笑顔はなし。しかも、

 郷田「(優勝して)胴上げしてください」

 高橋監督「胴上げはされる方なんですけど」(苦笑)

 会話はのっけからかみ合わない。

 将棋は駒の動かし方が分かる程度という高橋監督が「将棋と言えばあの人ですよね?」と一言。周囲にいた誰もが将棋界の“絶対エース”羽生善治三冠(45)のことだと思ったところ、続けて「良くテレビに出ている人…あぁ、桐谷さんだ」。

 桐谷さんとは、株主優待生活でバラエティー番組にたびたび出演している、桐谷広人七段のこと。予想外の展開に、周囲にいた誰もが膝から崩れ、そして大爆笑となった。

 対面はわずか数分で終了したが、緊張から解き放たれた郷田は、ベンチに腰掛けてピースサインで写真におさまったりするなどニコニコ顔。急に口数が多くなり、長年のジャイアンツ愛を語りはじめた。

 昼食を取るために移動した飲食店では、高橋監督からプレゼントされた、サイン色紙をしみじみとな眺めてはニンマリ。その姿はまるで子供のようだった。ちなみに、その後、観戦したゲームは残念ながら負けてしまいましたけど。

 高橋監督には後日、隣接する東京ドームホテルで行われた「第65期王将就位式・祝賀パーティー」でも、おめでとう「ビデオメッセージ」をいただきました。

 多くの将棋ファンから憧れられる郷田が、憧れの人と対面すると…不思議な化学反応が出てくる。この意外性も強さの秘密なのだろうと笑顔をながめながら思った。

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2016年6月12日のニュース