「真田丸」“裏MVP”高木渉の再登場は?映像経験を声優業に還元

[ 2016年6月12日 08:00 ]

大河ドラマ「真田丸」に再登場が期待される小山田茂誠役の高木渉(C)NHK

 NHK大河ドラマ「真田丸」(日曜後8・00)で序盤の“裏MVP”の呼び声が高いのは、主人公・真田信繁(堺雅人)の義兄・小山田茂誠(しげまさ)を演じる声優・高木渉(49)。アニメ「名探偵コナン」などで知られる高木の大河初出演はインターネット上で大きな話題を呼んだ。第6話(2月14日放送)を最後に“姿を消した”茂誠の再登場が待ち望まれる。

 本能寺の変の直後の安土。信繁(堺)は姉の松(木村佳乃)を連れて信濃へ逃げようとしたが、明智兵に見つかる。追い詰められた松は琵琶湖に身を投じる…。悲しみに暮れる松の夫・茂誠は「私はここに残る。真田に戻っても居場所がない。松のそばにいてやりたいのだ」と信繁たちと別れた。茂誠は近江に留まったままなのか…。

 SNSを中心に茂誠の再登場を願う声が多く、高木は「本当にうれしいですよね。もっと出番があればいいなと思います」と笑いを誘った。

 日本テレビ「名探偵コナン」(土曜後6・00)の小嶋元太役&高木刑事役、テレビ朝日「ドラえもん」(金曜後7・00)の先生役、TOKYO MX「ジョジョの奇妙な冒険」(金曜深夜0・30)の虹村億泰役などで知られる高木が「真田丸」第1話(1月10日放送)に出演していると分かると、ネットは沸騰。第3話の落武者姿も反響を呼び、番組公式サイトの登場人物クリック数で主人公たちを差し置いて1位を記録。NHK関係者も「序盤を引っ張った功労者の1人」と絶賛。信繁の父・昌幸役の草刈正雄(63)がMVPなら、高木は“裏MVP”と言えようか。

 第6話の撮影が終わった後も「役者としてのテンションは保っています。NHKで別の仕事がある時は、必ず『真田丸』のスタジオに寄って、現場の雰囲気を味わって。モチベーションは上げたままです」と再登場への準備は万端。

 現在、アニメのレギュラーは4~5本。「真田丸」の現場を経験してからは、アフレコの際に「2~3行のものなら、なるべく覚えてしゃべろうという感じで、自分のモチベーションというんですかね、声優の方にも還元されています。映像の世界はセリフが体に入っていないと、芝居はできません。だから、アフレコもただただ読むだけじゃなく、上っ面だけやるんじゃなく、セリフを1回、体の中に入れ、より深い解釈をして臨んだりしています」と声優業にプラスになったことを明かした。

 映像の世界のおもしろさについては「まだ挑戦者という感じなので、余裕はないんですが」と断りながらも、アニメの映像や洋画の俳優の芝居に乗っかる声優の仕事とは違い「リハーサルをしていても、監督さんと一緒にどういう画(絵)にしていこうか、ここで立ち上がった方がいいのか、動きながらセリフを言うのがいいのかと、みんなでアイデアを出しながら形を作るところは、やはりおもしろいですね」と充実した表情を浮かべた。

 12日放送の第23話「攻略」は豊臣秀吉(小日向文世)が20万を超える兵を集め、小田原を包囲。関東の覇者・北条氏政(高嶋政伸)は絶望的な状況に追い込まれる。北条家の行方とともに、茂誠の“動向”も注目される。

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2016年6月12日のニュース