蜷川幸雄さん通夜 遺影は長女・実花さん撮影 棺に戯曲 最期は妻の名

[ 2016年5月15日 18:00 ]

報道陣の質問に答える蜷川実花さん

 肺炎による多臓器不全のため12日に亡くなった演出家の蜷川幸雄さん(享年80)の通夜が15日、東京都港区の青山葬儀所で営まれた。

 遺影は、長女で写真家の蜷川実花氏(43)が「何となく、これが最後になるのかな、撮った方がいいかな」と思い、昨年9月の「NINAGAWA・マクベス」稽古中に撮影。「現役にこだわっていたので、カッコよく語っているような」1枚にした。

 棺の中には、蜷川さんが演出する予定だったすべての戯曲を入れた。数は「たくさんあるので、分からない」。

 蜷川さんは昨年12月中旬に肺炎で入院。今年に入って誤嚥(ごえん)を繰り返し、体力がなくなっていったが、3月に入ると回復。現場復帰するため、車椅子で1日3時間のリハビリをスタート。4月23日にはシェークスピア作品「尺には尺を」(今月25日初日)の出演者を病院に集め「リハビリを頑張るから待っていてくれ」と激励したが、劇団員との接触はこれが最後だった。

 実花氏は「何回も危ない瞬間はあったけれど、そのたびに鮮やかによみがえってきた。お別れは心の中で何回もしていた。家族はかなり覚悟した(入院)5カ月だった。家族は寂しいですが、ともに最後まで駆け抜けられた」と父の入院生活を振り返った。

 亡くなる20分前まで一緒にいたが、仕事に向かう途中で訃報が入った。「苦しくなく、とても穏やかな最期」だったという。蜷川さんの最期の言葉は「真山(妻・宏子さんの芸名=真山知子)は?」。実花氏は「仕事が一番で走ってきた人ですから、最期の言葉がそうだったんだねと」と父の最期の様子を明かした。

 葬儀・告別式は16日正午から同所で。

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