南果歩 がん手術から2カ月で復帰 サプライズには「腰を抜かしましたね」

[ 2016年5月15日 14:09 ]

主演舞台「パーマ屋スミレ」フォトコールに参加した南果歩

 女優の南果歩(52)が15日、都内の劇場で主演舞台「パーマ屋スミレ」のマスコミ向けフォトコールを行い、取材に応じた。3月11日に乳がんの手術を受け、復帰後、初めての公の場となった。

 「3月11日に乳がんの手術をして、1カ月後に稽古も始まって、術後2カ月しか経っていない。この作品でこうやってお披露目できることが2カ月前には考えられなかった」と心境を吐露。術後は「なかなか次の事を考えられる状況には立てなかった」ようだが、「少しずつ腕が上がるように、少しずつ体が伸びように、少しずつ声量を出すようにと、1日1日を生きることで必死という意味では3月、4月はまさしくそういう状況だった。私自身が激変しているのは(役名の)スミさんも別の命になっていんじゃないかなと思う」と話し、「この作品で復帰できたのは本当にありがたい」と話した。

 稽古場にはサプライズで、夫で俳優の渡辺謙(56)の陣中見舞いもあった。「差し入れを持ってきてくれたんですけど、何の連絡もないんです。(渡辺が)ニューヨークから帰ってきてすぐぐらい、半月ぐらい前。稽古場の入り口で知った人がいるって。腰を抜かしましたね。サプライズというか、連絡不行き届き?」とジョークを交え、夫の気遣いに感謝した。

 1960年代半ばの九州のとある炭鉱町を舞台に、炭鉱事故に巻き込まれた在日コリアンの家族を描いた物語。南は12年に初演に続いての出演。舞台は新国立劇場小劇場で17日に開幕(6月5日まで)。

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2016年5月15日のニュース