蜷川幸雄さん通夜 長女・実花氏が思い出語る「家では理論で怒る人」

[ 2016年5月15日 18:26 ]

報道陣の質問に答える蜷川実花さん

 肺炎による多臓器不全のため12日に亡くなった演出家の蜷川幸雄さん(享年80)の通夜が15日、東京都港区の青山葬儀所で営まれた。

 長女で写真家の蜷川実花氏(43)が思い出を語った。

 「長女ですけど、長男のように育てられた。娘のようにベタベタはしなかった。一流のクリエイターが同じ家の中にいたということが私にとってプラスで、いろんな影響を受けた。父であり、一番尊敬する人。優しい父なのですが、特に私の息子と仲が良くて、孫に見せる顔は見せたことがないようなデレデレの甘い顔で、イチャイチャしていた。私はパパと呼んでいた」

 “稽古の鬼”と呼ばれた蜷川さんだが「家では物を投げたりしませんでした。理論で怒ってくる父で感情的になったことはない。納得して怒られていました」という。

 実花氏は映画「さくらん」「ヘルタースケルター」でメガホン。「映画を撮った時に『映像は実花の方がうまい』と言っていたのを間接的に聞いた。照れ屋なので。直接言われたこととしては『おまえ、最近流行っているらしいじゃん』。一番うれしい褒め言葉だった」と振り返った。

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