中居、鶴瓶、岡村が南阿蘇へ 避難所に笑顔咲いた

[ 2016年5月8日 05:30 ]

熊本地震の避難所となっている久木野総合福祉センター(熊本県南阿蘇村)を訪れたナインティナイン岡村隆史

 SMAPの中居正広(43)とタレントの笑福亭鶴瓶(64)、ナインティナインの岡村隆史(45)が7日、熊本地震の被災地を訪れた。避難所にアイスクリームや携帯ゲーム機を届け、ハグをするなどして激励。バラエティーを中心に活躍する人気者3人のサプライズ訪問に、長引く避難生活を余儀なくされている被災者も笑顔になった。

 午後2時ごろ、避難所になっている南阿蘇村の久木野総合福祉センターを3人が訪れると、身を寄せている約70人からは驚きの声や歓声が上がった。同行した関係者が避難所のスタッフに了承を得た上で、被災者と握手をしたり、肩を抱いて写真のリクエストに応じるなどしながら「頑張って」と激励した。

 南阿蘇村は、鶴瓶が14年にNHK「鶴瓶の家族に乾杯」で旅し、知人が暮らす場所。鶴瓶がこの日の熊本入りを計画し、番組で共演した中居、岡村が賛同。2人もオフで、午前中に東京を出発し熊本に到着した。南阿蘇村までの主要道路は、阿蘇大橋やトンネルの崩落などで通行止めになっており、遠回りして被災地に向かったとみられる。

 プライベートな訪問で、3人ともスポーツウエアやジーンズなどラフな格好。「サーティワンアイスクリーム」のカップ入りアイスをスタッフを含めた全員に配った。アイスは被災地では保存が難しく、手に入りにくいこともあり、差し入れたとみられる。ほかにもペットボトルの麦茶100本以上、携帯ゲーム機「ニンテンドー3DS」数台とソフト、クッキーや消毒液などを届けた。

 鶴瓶と触れ合った竹山尋昭さん(84)は「ハグしてくれて、“頑張ってや”と言ってくれた。涙が出るくらいうれしかった」と感激。職員の今村浩二さん(46)は「ほとんどが高齢者の避難所で、こんなに盛り上がるとは」と驚き、「来てくれて良かった。みんな笑顔になりました」と感謝した。

 同4時すぎには、約200人が避難している西原村の西原中学校などを訪問。中居が「子供たち、集まって」と呼び掛け、「頑張ってね」と声を掛けながら3DSとゲームソフトを手渡した。岡村はサインに応じたり、握手しながら記念撮影。3人は自衛隊員やボランティアスタッフにもねぎらいの言葉を掛けた。小学3年の内田諒哉くん(8)は「中居くんが優しかった。ゲーム機をもらえてうれしかった」と笑顔を見せた。

 中居は4月24日にも熊本市の小学校で炊き出しに参加。東日本大震災の際と同様に、今後も個人的に被災地の支援を続けていくとみられる。

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