吉本芸人実家にクマ!激しい“ツッコミ”で全国デビュー

[ 2016年5月8日 05:30 ]

お笑いコンビ「ぶんぶんボウル」の豊茂(右)(吉本興業のHPから)

 石川県野々市市末松で7日午前8時50分ごろ、「神社境内にクマがいる」と近隣住民から110番があった。警察などが行方を追っていたところ、クマは隣接する白山市福正寺町にある住宅の車庫に逃げ込んだ。

 実はこの家、吉本興業のお笑いコンビ「ぶんぶんボウル」のツッコミ担当・豊茂(33)の実家。クマは2時間にわたり車庫内にとどまっていた。実家の近くで妻子と暮らしていた豊茂は、母親からの連絡を受け現場へ向かったところ、警察官10人、猟友会会員3人、市職員約20人が集まり大捕物が始まっていたという。

 住宅街にクマが出没したとあって、地元ではちょっとしたニュースになった。豊茂の自宅にはテレビ局が次々と集まり、“目撃者”にインタビュー。下積みの芸人として、何台ものテレビカメラに囲まれるのが初めてだった豊茂はド緊張。まったくボケることもなく「近くで見ると怖かった。近所の人や家族にケガがなくてよかった」と神妙な表情で話した。

 「ぶんぶんボウル」は中学の同級生だった豊茂と、ボケ担当のまーし(32)で結成。高校卒業後に上京したが、2011年に吉本興業の「あなたの街に“住みます”プロジェクト」で、石川県担当に任命され再び地元に戻ってきた。これまでは地元でのイベント出演などで地道に顔を売ってきたが、この日のクマ捕獲はNHKのニュースでも放送され、豊茂はいきなり“全国デビュー”。まーしはツイッターで「とよが全国ニュースデビューだよ!ボケんかいボケんかいボケんかーい!!」と、M―1の舞台にも匹敵するチャンスを生かし切れなかった相方にツッコミを入れていた。

 豊茂は「クマはゴールデンレトリバーより少し大きかった」とし「取材で自分やコンビ名がニュースなどで取り上げられたので、クマが入ってくれたのがウチでよかったともちょっと思いました」と笑って話した。

 白山署などによると、ツキノワグマの若い雄で体長約110センチ。白山市が殺処分した。

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2016年5月8日のニュース